思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

ゴミの中からお札を大量に持っていった男。 なぜお札はそんなところにあった?【映画大喜利1000本ノック】

映画大喜利

 

 

Q.

 
ゴミの中からお札を大量に持っていった男。
なぜお札はそんなところにあった?
 
 

 

 

 

A.

 

世捨て人になろうと、一瞬は思ったけども。

 

 

 

 
 
 
 

大喜利元ネタ

 
 
バスター・キートンの探偵学入門(1924)
 
 
 
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、1本目。 

以下、ネタバレ備忘録。

 

 

いやあ、今でもおもしろい。

とても年代を感じさせない。
 
人が笑うことって、ほぼ百年前から変わらないものもあるのだな、と。
 
コミカルだったな〜。
 
百年前でもやることは同じ。
 
冒頭のシーンで、ゴミの中から1ドル札を拾うんだけど、次々と「1ドル札を落とした」と色んな人が言ってくるんだよね。
 
最初の人は身なりの綺麗な女性。
一般的な良心から1ドルを渡す。
 
次はおばあちゃんがハンカチで目を抑えながらお登場。
かわいそうに思って自分の1ドルを渡す。
 
最後に登場したのはごつめの男性。
ソッコーで1ドル渡すも、そんなはした金いらん、と言う。
そういうと男は、ゴミの中から札束をかっさらって去っていく。
キレイな三段落ちだったなあ。
 
他にも、お前はバナナでも食っとけ的な感じでバナナを渡されてその食べ終わったバナナの皮でスベる表現とか、ライバルの男に近づこうとするもカーテンを閉められるとその勢いのままUターンするキートンの歩き方など一人でハハハ、と声を出してしまっただよ。
 
そもそもこんな古い映画を見たこともなかったので、とても新鮮。
 
なによりこの映画、目が離せない。
全部がコミカルで、勢いに乗って映像が展開されていく。
 
 
バイクの運転手が落っこちてしまって制御が効かないバイクにキートンが乗って進んでいくシーンがあるんだけど、これが気持ちいい。
 
車や汽車に轢かれそうになったり、なぜか橋が途切れていたりするところをちょうどいい感じですんなり通過していくのがコスパ意識の高いオイラとしては脳に快感が与えられる感じ。
 
喜劇なのでキートンの心理描写はないけど、それがあるアクションでもホラーでも、結局このギリギリ感の応用なんだよなあ。
 
ちなみに、この映画で一番印象に残ったのはライバルを追うためにクレーン並みの長さのある遮断機にキートンが乗っかって、後部座席に乗るところ。
 
「かなり昔なのに、どうやって撮ってるんだ!?」
 
っていうのと、シンプルに想像しやすくリアルにやってるんだったらすごい、と思わされてしまった。
 
実際は、座りながらあんな高さから地上近くに振り下がったら、尾てい骨骨折で済むんだろうか。
 
百年前でも、やっぱり映画は非日常。
この時代ですでに幽体離脱とか劇中劇である映画の中に入る、ってアイデアはあったんだなあ。
 
とても楽しく感動が生まれる、疾走感あふれる気持ちの良い喜劇でした。
 
 
 
 
監督
出演
キャスリン・マクガイア