※大喜利元ネタ
■メトロポリス(1927)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、8本目。
以下、ネタバレ備忘録。
文明の機械化が進むさなか、権力者と労働者の間に立つべく奮開する若者の話。
物語は今でもたまに見る、シンボル的な機械が人間化してその機械人間が労働たちを扇動し、
都市を破減へ追いやる、というもの。
また、その姿は主人公の恋人である「マリア」のものとして作られる。
このマリア」役の女優の怪演が興味深い。
セリフが聞こえないからなのか、アメリカ映画じゃないからなのか、目を半聞きにしたり口の端を頬の限界まであげたりする悪マリアは、現代人が見るにあたって、奇天烈に見えたりするかも。
極めつけは、大衆を魅了するためにした「変な踊り」。
文化と時代のせいか、彼女は大まじめに踊っているのだけど、その分余計に笑ってしまう。
狂気的な演出もさらに拍車をかけているよね。
大量の群衆を画面せましと同時に映しているんだけど、サイレント映画での早い動きがあいまって、迫力を感じる。
同じ服を着ているのも労働者の勢力を表しているようで暴動の大きさを物語っている。
それと、役者が人と対面する時、顔がめちゃくちゃ近い。
その時代のその国々で演出が違うんたな、と特に思った次第ですよね。
この時代、お笑い笑人が罰ゲーム並みに近寄る距離感は必要だったのでしょうか?
製作
ドイツ
監督
出演
グスタフ・フレーリッヒ
ブリギッテ・ヘルム