※大喜利元ネタ
■疑惑の影(1943)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、49本目。
以下、ネタバレ備忘録。
憧れの叔父さんが、実は殺人野郎だった話。
話の中心は、姪であるチャーリー。
最初は大好きだった叔父さんのチャーリー。同じ名前だということもあり、夢見がちな若い女性の「見えない何かでつながってる」という思い込んみ状態に陥っている。
しかし、話が進むにつれその幻想は見事に打ち砕かれる。
国勢調査だといって家の中に上がり込んできた二人組。
これが実は刑事で、姪チャーリーに叔父チャーリーが殺人事件の容疑者であることを伝えられると、新聞記事を隠したことやもらった指輪に書かれた名前、だんだん叔父が怪しく思え、ついには本人の口から人を殺したことがわかるようなことを言われて。
慕っていたのに、もう近づきたくないほどおぞましく感じる、気持ちのジェットコースター。
ショックで、どうしていいんだか、というのがヒシヒシと伝わってくる。
まあ、その後は3回ほど殺されそうになりながらもなんとかうまいこと殺し返し、ジ・エンドとなるんだけど、その進み方がなかなかハラハラさせられる。
これも前半のフリが効いていて、姪チャーリーを応援できてるからだね。
それと、姪チャーリーが家族の誰にも相談しづらいのもポイント。
叔父が殺人犯だったら、噂の力で街に居られなくなるから、街から出てってほしい、っていうのは結局血縁に殺人犯がいることがバレたら一緒だけど、別場所で捕まればインパクトが違うのだろうかねえ、この時代は。
恋の要素。
刑事と。出会った瞬間から好きだったらしい。
ヒッチコック、やっつけか。
まあ、恋愛要素は入れないといけないからね。
サツバツとして終わっちゃう。
叔父チャーリーの指輪のミスも痛いよなあ。
殺して盗んだ指輪そのままあげちゃいかんでしょ。
何件かの殺人も結局バレてるし、思いつきで人殺すタイプだったか?
とはいえ、なかなかハラハラさせられる、姪チャーリーを応援する映画でした。
製作国
アメリカ
監督
出演
チャールズ・オークリー:ジョゼフ・コットン