※大喜利元ネタ
■美女と野獣(1946)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、50本目。
以下、ネタバレ備忘録。
言わずと知れた、呪いにかけられた野獣が優しい美女を城に留めながら求婚する映画。
姉が二人、兄が一人いたり、野獣の城に乗り込んでいくのもわりと好きだった男だったりと、オイラが知っている話とは若干違うんだけど、概ねは同じ。
ただ、この姉たちが性悪で、妹のベルに掃除を命令したり、悪態つきまくりでシンデレラの義理姉を彷彿とさせる。(だから、ディズニー作品では出てこない?)
野獣の城は最初の印象として、メルヘンではなく『奇怪』。
何本もの手が燭台を持って、長テーブルでも下から手が生えている。
「これは何?」と思って見ていると、この手はベルには見えていない手だそうだ。
つまり、燭台も浮いていて、テーブルでは誰もいないのに水を入れてくれている。
魔法である。
そして、野獣とベルは会話を交わす。
醜いのはいやか?と聞くと、一般人的感覚でベルは、醜いのは嫌い、と。
うーん、写実的。メルヘンよりではない美女と野獣。
もちろん、徐々に仲良くはなるのだが、野獣はいい人であって、愛しているわけではないんだすって。
まあ、そうだろうね。
毎晩、決まって結婚してくれるか聞かれるし。
そして、野獣の思いは高まり。
ある時ベルが病床に伏せている父親に会いたいと野獣にお願いをするんですね。
そしたら、野獣は迷った挙句、OKを出す。
そして、必ず1週間で帰ってきてほしい、帰ってこないと私は死んでしまう、とベルに話して。
そして、ここで、ベルを信頼していると自分の不思議な力の源を話し、開けられたら自分が死んでしまう宝の蔵の鍵を預けて。
ベルが帰ってくることにオールベッドする。
まさに全部乗っけ。
見返りは心の満足だけの、必ずその位置にシーツ広げて立っててくれよと言って崖からダイビングするようなものである。
ただ、オイラが思うに、この「鍵」に関しては、誰かが宝を奪いにくることを想定している気がしないでもない、、、原作ではどのように書いてあるんでしょうか?
そして最後、人間の姿になった野獣は、ベルに僕の国に行こうとかいって、空飛んだりしますけど。
いやいや、魔法の力は持ったままなんかね??
そして、父親や兄だけならず、姉もその国に呼ぼうとか言ったりして。
あの憎らしい姉を呼ぶとな!?
そして、宝を盗み損ねたアヴナン。
失敗したら、呪いかけられて野獣になってんの。
もっとカタキ役になる姉たちという存在がいるのにも関わらず。
宝も盗み損ねて、さらにベルの恋人にもなり損ねて。
ベルに好かれていたのに。
そんで、空飛んでFIN。
アヴナンは徹底的に排除され、仮に元の姿に戻っても、野獣ほどの財産もなく、ほぼ文無し。
これは勧善懲悪の話ではなくて、したことに合わない理不尽なことも起こりうるということを訴えかけてるんでしょうかね。。
製作国
フランス
監督
出演
野獣、王子、アヴナン(3役):ジャン・マレー
ベル:ジョゼット・デイ