※大喜利元ネタ
■オペラの怪人(1925)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、52本目。
以下、ネタバレ備忘録。
劇場の地下に住む怪人がプリマドンナになりたい女性に目をつけて結婚しようにも失敗する話。
レンガが高く積み上げられて出てきている大きい劇場。その地下はなんと5階まであり、かつては拷問部屋として使われてた模様。
そして、それを誰も知らない。
ま〜た、そんなところが人殺しを何とも思わなくなるようなオペラの怪人に見つかっちゃうところが運命的だよね。
この話は、生まれが不幸だったエリックという男が劇場の裏から色悪巧みをして、なんとか若く美しい女クリスティーヌと結ばれたい、って話なんだけど、結局、心地よさを与えられない存在だと拒否られるよね。
今回、1924年の作品ということもあって、仮面が全然カッコ良くない。
ひと昔前の中東で商人をやっていた人がかぶっているような帽子を被り、マスクはマスクで下がなんかビラビラしてて、ラブホのすだれ感が滲み出ているんですよ。
それでクリスティーヌが仮面取っちゃうんだけど、そのマスクの下の顔はキチンとなかなか衝撃的。
なんだろう、上唇がないのが怖いのかな。
それにしても格好良さより、気味の悪さ重視。
この作品はホラー味を押し出していたんだね。
そして、最も心ツッコミが発動したのは、最後の最後の場面。
ものすごい数の民衆に追っかけられて逃げるオペラの怪人ことエリック。
馬車が転び、さらったクリスティーヌはまろび出て。
近くまで民衆が来てるから、もうクリスティーヌを連れてなんていけない、って港の方に逃げていって。
最後は海のそばで挟み撃ちにされて、そのままエリックはボッコボコにされて。
最後、民衆がエリックを海に投げて、海の中からゴポゴポと泡が上がってきて、FIN。
なんんんんじゃこりゃ!
最後死んで終わり!?
悪いヤツは死ねば良い!っつって、海に沈めて?
その後のクリスティーヌとラウルはどうなった?
オペラ座は??
尻切れとんぼ感はかなり強かったが、ある意味リアリティを感じた作品でした。
製作国
アメリカ
監督
ルパート・ジュリアン
出演
エリック:ロン・チェイニー
クリスティーヌ・ダーエ:メアリー・フィルビン
ラウル・シャニュイ子爵:ノーマン・ケリー