思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

 「一緒にやるって言ったじゃないか!」そんな約束はしていないのに、一人だけその気になってしまったことってなに?【映画大喜利1000本ノック】

映画大喜利

 

 

Q.

 
「一緒にやるって言ったじゃないか!」そんな約束はしていないのに、一人だけその気になってしまったことってなに?
 
 

 

 

 

A.

 

空中ブランコ

 

 

 

 
 
 
 

大喜利元ネタ

 
 
見知らぬ乗客(1951)
 
 
 
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、55本目。
以下、ネタバレ。
 
テニス選手が列車の中でたまたま隣り合わせたやべー奴に絡まれ続ける話。
 
このやべー奴=ブルーノは、まず交換殺人を勝手にやっちゃうんだよね。テニス選手のガイの離婚したがっている奥さんを。
 
相席した際のタチの悪い冗談だと思っていたガイが「何勝手なことしてくれてんだよ」といくらキレても早く私の父親を殺してくれの一点張り。
 
ガイがやってくれないもんだから、やってくれるまでずっと付きまとっちゃう。
 
 
このブルーノ、母親もやべー奴で、ブルーノの自宅である豪邸の中で母親の趣味の絵画を見て、ブルーノの爆笑。
 
ひとしきり笑い終わった後、我々に見せられたのは、まがまがしい目鼻立ちで書かれたピカソを思わせる父親の絵。
 
一般的な人な模写を書いてると思わされたオイラは、この母親にしてこの子供あり、というメッセージとよみとりつつ、そういった絵を描くのが当たり前よ、と振る舞う母親が滑稽で、オイラも爆笑。
 
一瞬ブルーノにシンパシーを感じたと思うのは、オイラもやべー奴なのか!?
 
そんで、どんどんブルーノがガイに近づいてきて、恋人の家のパーティに忍び込んだりして。
 
そこで、勢いあまってお婆さんの首締めちゃったりして。
その先には、ガイの恋人の妹が。
 
メガネをしているのがガイの奥さんとかぶるようで、以前殺した時の興奮がよみがえっちゃったかな。
 
ビビってきた、ガイ側の人たち。
 
もう父親殺しをしてくれないと悟ったブルーノは、奥さんを殺した場所に、証拠になりそうなガイのライターを落としに行こうとするんですね。
 
そこを阻止しようとガイも動きます。
 
ただ、ガイは容疑者として刑事にマークされているので、予定されていたテニスの試合は出なくてはならない状況。
 
 
「ソッコー相手倒していけば問題ない!」
 
 
相手に粘られて、時間は遅れます。
 
なんとか警察をまきながら奥さんのさつじんげんばである遊園地に着いて。
 
ブルーノ発見。
 
逃げるブルーノはメリーゴーラウンドへ。
 
ガイもあとを追って。
 
そこへ、刑事が拳銃を発砲!
 
メリーゴーラウンド技師のじいさんが死にます。
 
もう一度言いますが、メリーゴーラウンド技師のじいさんが死にます。
 
 
・・・何してんの!?
 
 
1940年代だとしても、人がたくさんいる遊園地で、拳銃を構えてるわけでもない容疑者を撃つか!?
 
子どもにあたってるかもしれないでしょうよ!
 
 
とまあ、現代人ツッコミを入れさせていただいて。
 
技師が死んだことでメリーゴーラウンドが暴走。
 
回転ジャングルジムよろしく、めちゃくちゃな速度の中でガイとブルーノは殴りあい殺し合いをします。(ウルグアイパラグアイのイントネーションで)
 
さて、ひとしきりやり合ったところでメリーゴーラウンドがオイラがかつて見たことがないほどぶっ壊れます。
木が衝撃に耐えかねてバキバキと折れたり、吹っ飛んだり。
 
昔の木製のメリーゴーラウンド見たことないからね。
今のメリーゴーラウンドはそういう壊れ方をすることはないでしょうし。
 
結局、ブルーノはメリーゴーラウンドのガレキに挟まれ危篤状態に。
 
最後に疑惑を晴らしたいガイが、奥さん殺しを認めさせようと問い詰めるも、ブルーノは最後までガイと自分が共犯であるかのような言葉を発します。
 
ただ、それは悪あがき。
 
最後にライターが手のひらからこぼれ落ちて疑いが晴れ、恋人と旅行に行く時に相席になった男に話しかけられたのを遮って、ジ・エンド。
 
 
こういった作品は精神状態が一般的でない話はわかりやすい怖さで、面白かったですねえ。
 
恋人の妹はヒッチコックの娘だそうですが、けっこうセリフが多くて。
 
日本でいうと、山村紅葉のような立ち位置にはならなかったんでしょうかね。
 
 
製作国
監督
出演
ガイ・ヘインズ:ファーリー・グレンジャー
バーバラ・モートン(恋人の妹):パトリシア・ヒッチコック