※大喜利元ネタ
■生きるべきか死ぬべきか(1942)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、57本目。
以下、ネタバレ備忘録。
戦時中、役者たちが演技力でドイツ軍を出し抜くコメディ。
要人のふりをしたり、ヒトラーのふりをしたり、バレたら殺される、といったところでハラハラを巧みを利用にして笑わせてくれる。
このセリフが始まると、毎回、前列2列に座る若い兵士がいそいそと席を離れだすんですね。
ヨーゼフは自称ポーランドの名優。
ハムレットの名台詞という見せ場を始めたところで席をたたれて、プライドがズタズタにされて。
でも、実はそれはその若い兵士=ソビンスキーがその長ゼリフの間にヨーゼフの妻である美人女優トゥーラ夫人の楽屋通いに勤しんでいるだけ。
長ゼリフの間だったら夫のヨーゼフと鉢合わせにならないという算段だったんすよ。
それにしても、絶対そのタイミングで、他の観客のヒザ送りで劇場を出ていくソビンスキーの画はどうにも笑ってしまうよね。
ほかにも、国のために自分たちのためにヨーゼフがドイツ側の要人であるシレツキー教授に化けてゲシュタポ内部に侵入するところとか。
そのあとそのシレツキー教授の死体が見つかって偽物の疑いをかけられつつも機転をきかせて堂々と乗り切って仲間にそれを潰されてしまうところとか、ハラハラ&ドキドキ。
偽物とバレて閉じ込められた部屋に自決用のカミソリが置いてあったところ、それで教授のヒゲを剃りつけ髭をして、今死んでる男の方が偽物である、と難を逃れるところの演技の中の演技は見応えがあったなあ。
シェイクスピアのシェの字も知らないオイラがなんの予備知識もなくてもついつい笑ってしまう、良きコメディ映画でしたね。
それにしても、トゥーラ夫人は愛国心を拠り所に教授を殺そうと思ったんだろうかね?
製作国
アメリカ
監督
出演
マリア・トゥーラ:キャロル・ロンバート
ヨーゼフ・トゥーラ:ジャック・ベニー
ソビンスキー中尉:ロバート・スタック