※大喜利元ネタ
■日の当たる場所(1951)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、58本目。
以下、ネタバレ備忘録。
「二股かけて邪魔になった方を殺そうとしたが、心変わりをしてやめた後の事故死は殺人か?」っていう話。
田舎から仕事を求めて出てきた青年=ジョージ。上流階級である伯父さんのコネで工場に入社をするも、あいさつしに行った時に見かけた美しい女性=アンジェラが心に留まる。
しかし、着ているものや身分違いを感じたのか、その娘に声をかけるなんてことはせず。
その後、働いている工場で身の丈にあったかのような若い女性=アリスと付き合いを始めるんですね。
ところが、この先、たまたま偶然伯父に呼ばれたパーティで運命の出会いが。
パーティの雰囲気が自分にそぐわず、一人ビリヤードをやってるところにアンジェラがやってきて。
アンジェラも、ジョージに興味を持ったりしてね。
いいですね、なんの努力もなく美女に好かれる。
男の夢です。
お金も地位もなくてもなんとなく美女が寄ってくるのが映画のいいところですが、やはりジョージことモンゴメリー・クリフトは結局イケメンですよね。
オイラ的にはからかわれて終わるんじゃないの、とうがった見方をしましたが、まさかの愛し合い。
二人はの恋は燃え上がるんですね。
一方、ジョージの様子が変わっていき、なにやら気が気でないアリス。
お腹の中には赤ちゃんが。
ジョージはおろさせようとしますが、上手くいかず。
彼女の歯車はどんどん狂いだしていきます。
そして、ジョージも。
そんな中でも、ジョージとアンジェラの恋は進展していき、別荘でアンジェラの両親に紹介するときに、ジョージは、アリスを湖畔で殺すことを計画して。
アリスがジョージが嘘をついていることを知り、すぐにでも結婚して、と別荘の近くの駅までやってきて。
全部バラす、と脅されたジョージは仕方なくアリスを迎えに。
そして、そのまま計画は実行に向かいます。
ボートを借りて湖を人気がない奥の方に進んで行って。
ここでジョージも殺すかやめるか葛藤してね。
結局、思いとどまって。
しかし、顔色が悪くなっているジョージの側に寄ろうと立ち上がったアリスと制止しようとして立ち上がったジョージは、バランスを崩し船が転覆してね。
二人は溺れて。
冷たい水の中でもがく最中、ジョージはなんとか岸まで辿り着いて、また煌びやかな上流階級の世界へ戻っていく。
自身がやったことの後悔、葛藤を抱えて。
ほどなく恋人の前で捕まるジョージは裁判にかけられて。
その際、検事に徹底的に詰められ。
検事に溺れたとき「アリスを助けようとしたのか?」という問いに、うまく答えることができず。
結果、有罪。
死刑ということになります。
まあ、ボート上で何が行われてたはわからないし。
偽名とか使ってボート借りたりしてたから、陪審員の心証が良くなるわけないですよね。
死の間際、牧師にたとえ事故で死んでいたにせよ、「心の殺人」について説かれて。
最後には、アンジェラに一生愛し続けるわ、なんて嬉しいことを言われて、それを自分が生きている間だけ、なんつって、死刑台に向かってジ・エンド。
なんていうか、あのときああだったら、と出会いのタイミングの皮肉さが際立つ作品でしたね。
製作国
アメリカ
監督
ジョージ・スティーブンス
出演
ジョージ・イーストマン:モンゴメリー・クリフト
アンジェラ・ヴィッカース:エリザベス・テイラー
アリス・トリップ:シェリー・ウィンタース