※大喜利元ネタ
■砂塵(1939)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、59本目。
以下、ネタバレ備忘録。
荒廃した町を他の土地からやってきた男=デストリーが、銃ではなく法に従って立て直そうする話。
ただ結局、最終的には銃で解決するんですよね。
デストリーは荒くれ者の多い腐敗した町を抜群の銃の腕前を持ちながら法で治めようとしててね。
イカサマで土地を奪われた家族や、一緒にこの土地に来た友人をもそこでは当たり前に使われている暴力を、使わせないようにしてたりして。
通行料を取られた友人にも、あとで取り返すから、と。
それで町の保安官補佐に誘ってくれた保安官ウォッシュが、悪党側の一人を捕まえて牢屋に入れていたところ、その悪党どもに殺されてしまうんですよね。
いままで法で積み上げてきたものをぶっ壊して、拳銃持って悪党のところに向かって。
「結局はペンより剣よね・・・」と心ツッコミが作動したりして。
そして、ここでこの映画の面白みの一つとして、あるシーンが映し出されます。
今回の件で女性が立ち上がり、大挙して悪党のいる店に押し込みます。
悪党といえど、女性に対してバカスカ銃は撃てず。
結局、その店はもみくちゃのてんやわんやになっちゃって。
そして、ここでアバズレ女からデストリーの紳士的態度とフェロモンにより改心したフレンチーが、その騒ぎの中で悪党の親玉を見つけて。
このフレンチーという女性、本当にすれっからした感じの女性で、冒頭でもほかの女性と掴み合いしてデストリーに水ぶっかけられて。
デストリーにもつかみかかったりしてましたもんね。
これが、180℃の心の代わりよう。
その瞬間、親玉から放たれた鉛玉はデストリーの方に向かって、それをフレンチーが盾となり、身を挺して彼をかばいます。
デストリー速攻で親玉に銃をぶっ放して、親玉死亡。
彼の腕の中で死にゆくフレンチー。
愛する男の中で、お優しい顔つきになり、昇天。
町に平和が訪れるのでした。
この作品は、ヒロインの位置であろうフレンチーのキャラが強烈。
1939年にはもう、アメリカの女性は強かったんだなあ、というのをまざまざと見せられましたね。
製作国
アメリカ
監督
出演
フレンチー:マレーネ・ディートリヒ
トム・デストリー・ジュニア:ジェームズ・スチュアート
ケント:ブライアン・ドンレヴィ