映画大喜利
Q.
蛇に睨まれたら動けないカエル。 では、カエルとは似ても似つかないタケシ君が蛇に睨まれたら、どうなる?
A.
たしかに、一度コイツの気に入ったメス蛇を別のオス蛇にあてがっちゃったから、にらまれても仕方ない、と諦める
※大喜利元ネタ
■蛇の穴(1948)
『死ぬまでに観たい映画1001本より、67本目。
以下、ネタバレ備忘録。
精神を病んで記憶がまぜこぜになった女性(ヴァージニア)が施設で出会った先生と共に自分を取り戻していく話。
物語はある女性がおかしなことをしゃべってるところから始まって。
「ここはわかるか、昨夜は眠れたかい」と、どこからともなく聞こえる声があったり、近くにいるパジャマ姿の女性に「仕事を探してるの?」と声をかけたり。
ここは、精神病院。
主人公は精神がやられてしまってここにいるらしい。
訪ねてくる夫に対して誰だかわからず、精神病院のキック先生に対しては懐いていたりしてね。
それで、この映画の面白いところはこの病院内で自分を取り戻していく、ってところ。
キック先生や夫が、何か引っかかることを元にヴァージニアに問いかけ、そこからまた新しいことを拾い出し、どうして今彼女がそうなっているのか、を導き出そうとする。
しかし、彼女がまともになりかけようとしたら、医者のお偉いさんが彼女を外に出したいためのはずなのによくわからん圧迫面接みたいなのをして弱らせたり、看護師がいやに高圧的で他の女性から人形を盗んだ疑いを真っ直ぐにヴァージニアにしたり。
彼女にピンチが何度も訪れて。
どんどん彼女は人を信じられなくなります。
その中で唯一、キック先生だけを頼りにし、その頼りにする気持ちに愛の気持ちを交わらせ、とにかくキック先生に嫌われない様にと行動したりもします。
そんなある時、俯瞰的に精神を病んでいる人々を見て。
彼女は、いつしか何かで見た「蛇の穴」を思い出して。
私と違う、と思ったりなんかして。
そのことがあってから、彼女はどんどん良くなっていって。
最終的に病院内ダンスパーティでキック先生とダンス。
そこで彼を「愛していない」ことを確認して、自分が治癒したことを確信し、その後先生から退院の許可をもらった時に、その話を伝えて、夫と外の世界へ戻ってジ・エンド。
訳がわからなくなった自分を取り戻していく、という話は自分に置き換えてもなかなか気分のいいもの。
こういうアイデアには感服致しまするね。
製作国
アメリカ
監督
出演
ヴァージニア・スチュアート・カニンガム:オリヴィア・デ・ハヴィランド
マーク・キック医師:レオ・ゲン