※大喜利元ネタ
■今晩は愛して頂戴ナ(1932)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、72本目。
以下、ネタバレ備忘録。
仕立て屋が身分を偽って王女に愛の告白をして、結果的に王女が身分に関係なくその愛を受け入れる話。
主人公であるモーリスは気のいい仕立て屋。
お金をもらえるかわからずに商品を渡したりしていて人から慕われまくっています。
金持ちのギルバート子爵にもそう。
お金は後払いで、洋服やら靴やらをまとめてあげちゃう。
しかし、商売仲間はそうはいかない。
代金もらってくれなきゃ困る、なんて言われて。
モーリスは子爵の家に代金を取りに行くことに。
車に乗って向かう途中、横転した馬車が。
その中からまろび出ていたのはジャネット王女。
ジャネットは、ほかの男性に求婚されていつつも、「なんか違う」なんて思っていて。
彼女は貴族で王子様待ちの状態。
そんな彼女はその横転で足を怪我していたので、モーリスは車のステップに座らせて。
もう、この時にモーリスは一目惚れ。
歌の中で子供が欲しいだのなんだの歌っちゃいます。
ツンとした態度のジャネットは、もう結構一人で帰ります、なんつって。
しかし、ジャネットの帰る先は、モーリスの向かう先と同じなんですよね。
代金を取りに来たモーリス。
それを城の当主である伯父さんに知られたくないギルバート。
モーリスが何者か、という問いに、どこだかの男爵であるということにして、代金を借りるまで城に泊まらせようとします。
モーリスは最初は躊躇しているようにも見えたけど、さっき一目惚れしたジャネットが目に入って、決断。
しばらく泊まりませう、となり。
その後はやれ狩りで鹿を殺さないわ、仮装パーティでも仮装しないわ、貴族らしい振る舞いは無し。
ただ、そのパーティでほかの女性にモーションをかけられるモーリスを見て、ジャネットは嫉妬、城を出て風にあたりに行ったところで、モーリスも追っかけ、横たわる彼女にキス。
ジャネットは一応ビンタを1発食らわせますが、その後すぐにキス。
理由は愛してるから、だって。
忘れようとした怖かった、ということです。
それで、二人は愛し合ってることを確定させ。
その後、ジャネットの乗馬服を仕立てる時の手際の良さから不思議に思われ、モーリスは自分が仕立て屋であることを告白。
彼女はショック。
それが城中に伝わり、伯父さんも出ていかせろ、なんて言って。
モーリスは出て行くことに。
帰りの列車に乗るモーリス。
城の中にいるジャネット。色々考えて。
結果、馬に乗り、駆け出します。
猛スピード(早送りを駆使した)で馬は駆け、列車に追いついて。
そこで、モーリスは「仕立て屋の妻になれるかい?」「君のためだ、帰った方が良い」なんつって。
ジャネットは仕立て屋の妻になることは了承。
そして車掌に声をかけるも、列車を止めてくれないよね。
そこで、彼女は、「僕は死にましぇん」状態で線路に立ちはだかり。
そうして列車は仕方なさを先頭車両に積み込み、ブレーキをかけるハメに。
二人は笑って抱き合い、フェードアウト。
最後は婆さん3人組が今までのこの話を昔話風に語り、ジ・エンド。
「愛してちょうだいナ」と、歌う彼らにロマンスを感じて、さらに「ナ」というのがタイトルに入っていても、女性が存外の強さを感じる作品でした。
製作国
アメリカ
監督
出演
モーリス:モーリス・シュヴァリエ
ジャネット姫:ジャネット・マクドナルド