※大喜利元ネタ
■キングコング(1933)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、78本目。
以下、ネタバレ備忘録。
怖いもの見たさにある島に行ったら、そこにいたデカいゴリラが「そのパツキン女性は俺のもんだ!」と暴れまくる話。
まず、何かしらの情報でその島に到着した映画撮影隊一行は、原住民が何やら儀式をやっている様子を隠れ見します。
どうやら、原住民女子がコングの生贄として差し出される模様。
その様子を監督のカール・デナムは持ってきたカメラを自分らが隠れていた物影から出し映し始めます。
ここで、心のツッコミを一言。
カメラ出し過ぎだろ!
何を許可取ったくらいあけっぴろげの位置にカメラ置いて撮影してるんだよ!
見つからないとでも思っているのか?
あるいは、友好的人種だと?
そんな出過ぎたマネをした監督のせいで、原住民は気づき一行にいる紅一点、女優としてこの島に来たアン・ダロウに目をつけます。
その場はうまく逃れたけど、夜に原住民は船まで来て、彼女を攫います。
生贄に差し出された彼女。
そこにコング、登場。
「あれっ?なんかこれN○Kで見たことある!」
それは、いつか見た粘土細工をコマ送りにしたような動き。
そんな、ちょっとしたノスタルジーを感じつつ。
アンはコングにそのまま持っていかれ、山の奥の方に。
それを助けに行く撮影隊一行の一部は倒れた木を渡ろうとするも、コングが木を持ち上げ振り落とし、全員落下。
さらに人間を振り落とした後コングは、その島に生存している野生の恐竜との対決。
わちゃわちゃやった後、アゴを開き殺しにします。
一種のこだわりでしょうかね。
「目玉焼きにソースや塩?醤油だろ!」みたいな。
「爪を切るのは右足小指から」みたいな。
「横断歩道は白いところしか渡らない」みたいなね。
その後は、うまいことアンを取り返すことに成功した彼女と恋仲のジャックが、原住民が作ったであろうコングを防ぐための巨大な門から飛び出てきて。
二人が出てきたあと、コングが来られないように門にかんぬきをかけて。
そして、なぜかその後みんなで扉を押さえ始めます。
なんだったら敵対していた原住民も呼んで、コングが扉から出ないようみんなで扉をおさえて。
しかし、生贄のアンを奪われて猛り切ったコングは、その扉を体当たり。かんぬきをぶち壊し、門の外に飛び出してきます。
・・・あのさあ、これ、今まで扉の意味あったの?
かんぬきが木て。
何十人もの人がおさえてても突破されてしまうんなら、扉が機能していないじゃない。
まあ、儀式やってんだからモニュメント的に使っていたのかな?
その割に原住民も扉を抑えるのに必死に見えたけど。
そんなこんなで飛び出したコングにカールはガス爆弾をぶち当てます。
コング、睡眠へ。
捕らえられたコングは劇場で見せ物に。
鎖に繋がれ、貼り付けになっている姿を、観客たちが奇異の目で見ます。
カールはこの鎖で大丈夫か、と聞かれると、鋼鉄製と答え、自信満々の模様。
・・・ちゃんと調査した?
鋼鉄を信頼しすぎてるんじゃないの?
そして、当然の如く、コングはその鋼鉄製の鎖を引きちぎり、アンを追っかけて、ビルを登り。
「ここなら大丈夫だ。」
なんつって、近くのホテルで休んでいるジャックとアンのところにコングは普通にやってきます。
なぜにそんな近くのちょっと高いところだからって、そんなに安全だと思ったか。
うーん、全体的に認識が間違っているのか。
そして攫われたアンはエンパイアステートビルの頂上へ。
飛行機隊との戦闘の末、コングはやられ、落っこちます。
コング死亡で、ジ・エンド。
人間以外の巨大な生物にも意志があるようなところや、カクカクしたコングや恐竜たちの動きも、その後の特撮への変化を想うとワクワクする、ウルトラ怪獣の元祖的な作品でした。
製作国
アメリカ
監督
メリアン・C・クーパー
出演
アン・ダロウ:フェイ・レイ
カール・デナム:ロバート・アームストロング
ジャック・ドリスコル:ブルース・ギャポット