※大喜利元ネタ
■禁じられた遊び(1952)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、79本目。
以下、ネタバレ備忘録。
戦争孤児となった女の子が、保護してもらった家庭の男の子と、家族に秘密で墓に刺さっている十字架を集めまくる話。
戦時中、両親が空爆で死に、飼っていた犬も撃たれて死んでしまう幼いポーレット。
そして、ミシェルという男の子と出会って、話は始まり。
死んだ犬をどうしたらいいか、という知識がないポーレット。
ミシェルから穴を掘って埋めた後、近くに十字架を差し込むことでお墓になることを教えてもらって。
お墓の知識を得たポーレット。
子供ながらの興味なのか、いろんな死体のお墓を作ろうとします。
最初は家で十字架を作ってみるミシェル。
しかし、家族からは叩くカナヅチの音がうるさいと、邪険にされ。
すでに出来上がって装飾が施されてる十字架を盗んできたりします。
持ってきた大量の十字架を、二人の秘密基地みたいなところで、名前をつけた虫や動物の墓の近くに差し込みまくり。
もうそこは、先鋭的なガーデニング状態に。
カオス。
「何が当たるかわからないミニチュア玩具で、十字架ばっか当たったからとりあえずジオラマに差している」といったようにも見えて。
そして、彼女のために幾度となく十字架を盗んでくるミシェル。
たまに罪悪感から牧師に懺悔したりするけど、その足でその教会の祭壇の十字架盗もうとして。
その後、当然、バレますよね。
兄の葬式の中、霊柩車からも十字架を盗んだミシェル。
父に問い詰められ、仲の悪い隣の家のせいにして。
それが原因で、後日父ちゃんと隣のオヤジがつかみ合いの喧嘩。
そこで、牧師が誰が盗んだかを指して。
「十字架の場所を言え!」
と父に言われても二人の秘密だから、ミシェルは教えない。
しかし結局、ポーレットが孤児として保護されることになったときに。
「連れてかないで!十字架の場所教えるから!」
と教えたが最後、場所を聞き出した後、ポーレットは連れて行かれ、ミシェルは父親を嘘つき扱いし。
ポーレットは、駅で人の行き交う中、ミシェルを探して、FIN。
墓場ガーデニングという職業があったら、一旗あげられそうなポーレットではありましたが。
幼い子どもが親のいない中、自分のためにしてくれる行動で信頼していき、それはほのかに恋心に変わる。
ある幼い女の子の、「手をくださず男をあやつる才能」を垣間見た、これから悪女となるのかどうなるのかが気になりましたね。
製作国
フランス
監督
出演
ポーレット:ブリジット・フォッセー
ミシェル・ドレ:ジョルジュ・プージュリー