※大喜利元ネタ
■西武戦線異状なし(1930)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、88本目。
以下、ネタバレ備忘録。
学校で煽られて戦場に送り出された若者が次々と死んでいく話。
ホントにただただ、嘯かれたような栄光などなく、食うために必死になり、泥水をすすり、砲弾に怯えながら、命令とあらば突撃させられ、それぞれ死んでいく。
騙すつもりもないのか、大人たちは戦争に参加することがいいことだ、といつまでも言い続ける。
その先には、オイラ的に言えばメリットなど何もない、栄光なき死しかないのに。
この映画では「命の無駄遣い」という、オイラのとてもキライなことをさせられているのを見たんだよね。
一番印象的だったシーン。
物語の中心のパウルが敵兵を撃ち殺してしまう。
そのまだ息のある敵兵を生かそうとしてみたり、まだ死なないことにイラだったり。
その人の胸元を探ると、家族の写真が。
そう、そりゃ相手にも家族がいるわな。
あのシーンを見ると、何のためになぜ兵隊が戦ってるのかがわからなくなる気持ちが強くなる。
この話の中でも出てきたが、無駄な殺し合いなどせず、国の代表がぶん殴り合えば良いのに。
戦争も一部の人間が得をするからやるのであって、人の欲は消せない。
戦友のカットもあっさり死んで。
パウルも蝶に手を伸ばしたところをさっくり殺されてジ・エンド。
これからも、人の手による理不尽な死などは簡単にやってくるのかもしれない。
今日一日をしっかり味わい尽くして生きようと思った次第であります。
製作国
アメリカ
監督
ルイス・マイルスストン
出演
ポール・バウマー:リュー・エアーズ
カチンスキー:ルイス・ウォルハイム