※大喜利元ネタ
■三十九夜(1935)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、89本目。
以下、ネタバレ備忘録。
ひょんなことからスパイ組織に追われる男の闘争劇。
なんか知らないけど美女が家に連れてって、というドキリとする冒頭。
なんとその美女、スパイから情報を守るために逃げているのだという。
朝、殺されている彼女。
一緒にいた主人公も狙われる羽目になって。
そこからは逃走に次ぐ逃走。
今まで普通に生きてきた男が、急に殺人をもいとわない集団から狙われて。
そんでその美女が言っていたかの地まで来て、美女が殺されたことをその目的の男に教えると、なんとそれはまさに自分の命を狙っている方の親玉。
主人公、撃たれる。
助かったと思って警察に話しても、信じてもらえず、また逃走。
そんで、違う美女=パメラが現れて、スパイ側の人間たちと一緒に主人公とパメラは手錠で繋がれる形となって。
そのパメラ、もう主人公のこと大嫌い。
人殺しで気がおかしくなってると思い込んでいるからね。
そして隙を見て、主人公、スパイたちから逃げ。
逃げに逃げ、ある宿で。
気は進まないが、一緒のベッドで寝ていたパメラは自分の腕の細さで手錠を外すことに成功。
忍び足で部屋を出ると、さっき追いかけてきていたスパイ側の人たち。
パメラは警察の人だと思い込んでいたようだけど、電話での話し声を側耳を立てていると。
あ、こりゃスパイっぽいぞ、となり。
主人公のところに戻ってきたパメラ。
さっきの会話を教えて、誤解していたことも伝えて。
で、最後は劇場。
ここで、スパイの親玉はなんらかのアクションを起こすはず。
劇場の舞台に登場したのは、冒頭に出てきた記憶するのがすごい男。
しばらくして、ハネイはひらめいた。
この男こそ、スパイたちが情報として持ち帰りたいものだと。
ハネイが捕まりそうになる瀬戸際、それを舞台の記憶男に問いただし。
そうすると、記憶男はペラペラと三十九段はスパイ組織のことだと話だし。
こりゃまずい、とスパイの親玉発砲し、記憶男を黙らせ逃走。
疑いが晴れつつあるハネイは、息のある記憶男にもう一度三十九段のことを質問し、どのような機密を持ち帰ろうとしたかを喋らせて、ジ・エンド。
最後はなぜか、ハネイとパメラが手の指同士をつなぎあっていましたとさ。
最後の最後までピンチでなんとか運良く助かりました、がけっこう際立った、ちょっとゆるめるタイミングが遅かった糸の切れた釣り竿のような、ピンチのギリギリを超えてご都合MAXになったようなある意味力強い映画化でした。
製作国
イギリス
監督
出演
- リチャード・ハネイ: ロバート・ドーナット
- パメラ: マデリーン・キャロル
- アナベラ・スミス: ルーシー・マンハイム