※大喜利元ネタ
■上海特急(1932)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、101本目。
以下、ネタバレ備忘録。
軍人の元カレと娼婦の元カノが過去を乗り越えて、再びくっつく話。
中国の内乱が怒る最中、たくさんの人が上海行きの特急に乗り込もうとするところから、話は始まる。
その中で英国軍のハーヴェイ大尉は今は高級娼婦となった「上海リリー」と名前を変えた元恋人と出会う。
まだ未練タラタラな二人。
しかし、そのもちゃもちゃした空気を、一つの事件が水を差す。
乗っていた上海特急に中国政府に対しての反乱軍の指揮官チャンが身分を隠して乗っており、その男が武力を持って横暴な立ち振る舞いをしだしたのだ。
上海リリーに「俺の女になれ!」的なことを言い、しまいにはハーヴェイにぶん殴られ。
別の娼婦フェイも暴力を背景に蹂躙。
そして、チャンは自分の部下との交換のためにハーヴェイ大尉を拘束。
なかなかハーヴェイを解放しないチャンに痺れを切らしたリリーは、チャンに詰め寄ると、目を潰して返してやる、と言い。
それが嫌なら俺の女になれ、とリリーを脅します。
その条件を飲む、リリー。
ハーヴェイが解放された時も、高級娼婦だからチャンについていく、というスタンスで自分がハーヴェイを助けたことを言わず。
しかし結果、さっき蹂躙したフェイにチャンは刺し殺されて。
結果、リリーも連れ出すことに成功。
しかし、そのあと二人はまた、モヤモヤやります。
見かねた紳士が、リリーに事情聞き、それをハーヴェイに伝え。
そこから良い方に歯車が動き出して、最終的に人前でのキスがどうとか言って、ジ・エンド。
リリーの意地らしさを感じつつ、カラッとした人間のからっぽさと対照的な美しいイジイジさを見られた映画でした。
製作国
アメリカ
監督
出演
上海リリー:マレーネ・ディートリヒ
ドナルド・ハーヴェイ:クライブ・ブルック
フイ・フェイ:アンナ・メイ・ウォン