※大喜利元ネタ
■恐喝(ゆすり)(1929)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、102本目。
以下、ネタバレ備忘録。
人を殺してしまった尻軽女が、ちょびっと強請られて、その譲った奴は死ぬ話。
刑事フランクと付き合っている尻軽女(アリス)は、レストランで新しい男にナンパされ、そのまま着いていくんですよね。
そしたら、そいつの家に巧みに誘い込まれ。
なんかピエロのおっさんの絵を見たり、バレエっぽい服でモデルになりたい、なんつって着替えたりして。
で、襲われて。
その最中、近くにあった包丁で背中をメッタ刺し。
襲いくる男、死亡。
ここで、アリス、放心状態。
ながらも、ピエロのおじさんに何やら腹が立って、引っ掻き破き。
そして、その後、やってしまったことにめちゃめちゃビビります。
このあたりの演技はなかなか迫真。
家に帰って、父親、母親、それと近所のおばさんと世間話をふるも、自分がした殺人の話題になり、そのおばさんから「ナイフを刺すなんて普通じゃない」と、おそらく違うことを言っているのに何回もおんなじことを言われているような気になって。
そんで、刑事のフランク登場。
アリスの様子から、ある程度のことは見抜きます。
二人で話をしようとしていた矢先、ついにタイトルにもなっている、「恐喝(ゆすり)」をしに、男が登場。
アリスが無くしたと思っていた手袋の片方を、なんとその男が持っていて。
これは殺した証拠になりかねない、と二人はビビって。
この男、雑貨屋である彼女の家の店で葉巻を注文、ゆったりとした調子で一服し、その代金をフランクたちに求めます。
そして、なぜかこのゆすり男、家の中で朝食。
・・・このあたりは正直よくわからないんですが。
迷惑がらせたいのか?
そんなことより、目立たない方がいいんじゃ、と思いつつ、意識を画面に戻し。
ゆすり男がさらにお金を受け取ったりして。
さらになにか要求するのかと思ったら、別になし。
もしかしたらいいあぐねていたのかもしれないけど、警察が、ゆすり男を怪しいとして、捜査開始。
フランクは形勢逆転、ゆすり男に詰め寄ります。
アリスは問い詰めるのをやめて欲しがりますが、フランクはやめません。
そこに警察登場。
ゆすり男ほ窓から逃げ、大捕物が始まります。
舞台は、なぜかイギリス博物館。
ゆすり男は場内を隈なく逃げ回った後、その建物てっぺんまでいき、窓ガラスから落ち、死亡。
ナンパ男を殺した容疑でそのまま死にました。
それでも、心にわだかまりのあるアリス。
本当のことを言いに行こう、と警察に出向いて。
お偉いさんのところに来て、話をしようとしたところ、フランクがごまかして。
そんで、別の部屋で聞きます、って事で、お偉いさんの部屋を出ていき、これから言うんだか言わないんだか、ってところでジ・エンド。
ゆする前に、形成不利になって死亡してしまった、ちょっと間抜けで哀れなゆすり男とけっこうラッキーなアリスが際立つ、少しモヤっとする作品でした。
製作国
イギリス
監督
出演
アリス・ホワイト::アニー・オンドラ
フランク・ウェバー刑事:ジョン・ロングデン