※大喜利元ネタ
■大いなる幻影(1937)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、114本目。
捕虜となったフランス兵の将校の、収容所でのどこか朗らかな様子や、脱獄を決行する様子などが描かれている。
地形を確かめに行ったフランス軍中尉と大尉が、ドイツ軍に捕まってしまう。
そこの収容所暮らしは物資とかそこまで厳しい制限がなくて、思ったよりは良い暮らしをしててね。
一応、中尉と大尉は仲間達と脱獄を試みようとするんですが、失敗が続いてて。
そして、作品の終盤に、大尉は死に場所はここだ、とばかりに自分が囮になることにして。
ちなみに、中尉と大尉は生まれが違っていて、大尉は貴族出身ということみたい。
その大尉が、中尉ともう一人を逃すために、命をかける。
なんか、そこにフランス流の命の儚さを見た様な気がしましたよね。
脱出した中尉たちは、たまたた偶然、未亡人のいる小さな家にかくまわれます。
そこで、とってつけたかのようにその未亡人と中尉はラブロマンス風になって。
中尉は、戦争が終わって生きてたら戻ってくる、と約束して、しばしのお別れ。
最後はスイス領に入り、銃で狙ってきたドイツ兵をかわし、命を長らえるのでした。
こういう映画で、いつも貴族側の気持ちに寄り添うのが難しいけれど、庶民のために命をかける図式の貴族大尉がいたので、そういう人でも同じ赤い血が流れてるんだな、と理解がひと掘り深まったような、そんな映画でした。
製作国
フランス
監督
出演
マレシャル中尉:ジャン・ギャバン
エルザ:ディタ・パルロ
ド・ボアルデュー大尉:ピエール・フレネー