※大喜利元ネタ
■ジャイアンツ(1956)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、116本目。
以下、ネタバレ備忘録。
テキサスの広大な土地で暮らす夫婦の、山あり谷ありの人生を描いた、ヒューマンドラマ。
ジョーダンが「戦いの風」号という馬を買いに来た時にレズリーと恋に落ちるところから話は始まり。
嫁に来たレズリー。
意見が合わないジョーダンの姉のラズ。
しかし、レズリーは持ち前の強い性格で、ラズに対抗して。
そんな中、ある時ラズは「戦いの風」号に乗り、落下して死亡。
そのラズに目をかけられていたジェット。
遺言があり、ジェットに土地を分け与えられます。
そして、ジェットは油田を掘り当てて大金持ちに、という話の流れ。
印象に残ったのは、まずそのジェットが油田を掘り当てるシーン。
仲がよろしくないジョーダンのところに来て、「俺はやったぞ!」と良い、ケンカになるんですが、この油が噴出する場面、そして油まみれでジョーダンと対峙するところも、なんか迫力があって良い!
ざまあみろ、って感じが強くて。
いや、決してジョーダンは悪事を働いたわけじゃないんですけどね。
もう一つ。
これは外せない、という気に入ったシーンが、『ペドロ』のシーン。
レズリーの双子とその妹、三人の子どもを連れて里に帰っているとき。
子どもたちが、鳥小屋にいた『ペドロ』に餌をあげます。
子どもたちは小さいながら、『ペドロ』を思って可愛がり。
子どもたちはみんな笑顔で、餌をあげるのをとても楽しんでいます。
そして、次のシーン。
七面鳥の丸焼きがテーブルに乗りまして。
これは、レズリーの妹が結婚する、ということで、お祝いの席であり。
食事の前の感謝の言葉を大人たちは口にしていて。
そんな中、レズリーの子どもたちは可愛がっていた『ペドロ』が丸焼きにされたのを早々に認識してギャン泣き。
大人たちもバツの悪い顔で、そのシーンは終わります。
そのあと、ジョーダンとレズリーも歳をとり、子供も大きくなるんですが、ジョーダンもレズリーも「子供にこうなって欲しい」、という願いはうまく実らず。
さらには、末娘がジェットと交際しているのもあり。
まあ、末娘はジェットが自分ではなく自分の中にある母の面影を追っていたのがわかり、離れることになるんですが。
そんなこんなで、最後は「メキシコ差別、NO!」を掲げるようなケンカをして、ジ・エンド。
壮大なスペクタルでお送りする、荒野の一組の波乱万丈な人生を歩んだ夫婦の物語でした。
製作国
アメリカ
監督
ジョージ・スティーブンス
出演
ジョーダン・ベネディクト2世:ロック・ハドソン
レズリー・ベネディクト:エリザベス・テイラー
ジェット・リンク:ジェームズ・ディーン