※大喜利元ネタ
■ゾラの生涯(1937)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、117本目。
以下、ネタバレ備忘録。
反骨精神を持ったゾラが、正義のためにペンで闘う話。
若いとき、ゾラは画家であるセザンヌと住んでいます。
その頃からゾラはジャーナリズムを持ち、周りを気にせず、書きたいことを書いていて。
そのせいなのか、なかなか自分の書いたものは売れず。
そんな貧乏暮らしをしている中で、とある娼婦の半生を書いたものがバカ売れ。
小金持ちになっていきます。
それからはゾラは破竹の勢いで、どんどん本が売れていき。
そしてそれに呼応するように肥えていき。
やがて富を蓄えたゾラは親友であるセザンヌからアーティストは貧しくあるべきだ、と別れを切り出されてしまいます。
そして、そのあと巻き起こる、軍部冤罪事件の『ドレフュス事件』が巻き起こる。
上層部が感覚的にドレフュスをスパイだと決めつけ、一方的に逮捕、裁判。
ドレフュスは終身刑を言い渡される。
ドレフュス、無実をアピール。
しかし、誰も聞く耳を持たない。
そう、妻以外は。
妻は、かつて反骨精神に溢れていたゾラの元を訪ねて。
その時ゾラは、もう欲しいものがないくらいに栄誉を蓄えており。
そんな中、自分の名誉が崩れ落ちる可能性のある軍部批判などはしたくないのだった。
落ち込んで帰るドレフュス妻。
そこでゾラの頭に思い浮かんだのは、かつての親友セザンヌの言葉だった。
ゾラ、ドレフュス妻の置いていった手紙をガン見。
腐った軍の上層部と闘う決意をします。
とは言っても、軍の持つ力は強大。
ゾラはフランス国内でペンを使って情報戦を試みますが、軍の上層部と裁判官は割と仲良し。
裁判でゾラはフランスに対しての愛国心や、良くないことは正したい、ということを熱弁。
しかし、軍部と裁判官の鉄壁の肉のカーテンは突き崩すことができず、ゾラに1年の禁固刑が言い渡され。
そこで、仲間に説得され、英国に亡命。
そこで、他国から執筆活動を展開して、ついには軍の上層部も他国からの圧力により逃げられない立場となり。
まず、上層部の中の下っ端の部長みたいなやつ、逃亡。
そして、それと同じくらいの下っ端部長は自ら命を絶ち。
お偉いさん方は、失職。
そして、ドレフュスは裁判で無実となり、晴れて軍部復帰。
その喜びを伝えようと恩人であるゾラを探しても見つからず。
そんな最中、新聞の売り子が、ゾラが死んだことを叫び出して。
ゾラ、一酸化炭素中毒で死亡。
そして場面は変わり、死んだゾラをみんなで尊んでFIN。
もう一度闘いに戻るゾラのジャーナリズム精神が震える格好良さを持つ作品でした。
製作国
アメリカ
監督
出演
エミール・ゾラ:ポール・ムニ
アルフレッド・ドレフュス:ジョセフ・シルドクラウト
リュシー・ドレフュス:ゲイル・ソンダガード