※大喜利元ネタ
■望郷(1933)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、124本目。 以下、ネタバレ備忘録。
フランスのカスバという街で強盗団のボスであったペペが、ある女をきっかけにパリに想いを馳せ、カスバを出ることを試みる話。
強盗団のボス、ぺぺは仲間とともに強盗を働いて、カスバの街を根城にしている。
カスバではぺぺは人気があり、さらに人種のサラダボウルだったり、建造物が入り組んでいたりで警察はぺぺを逮捕することが出来かねている状況。
そんな中、警察の中での変わり者スリマンが策を弄して、仲間を一人一人剥いでいき、徐々にぺぺを追い詰めていき。
決め手となったのが、たまたまカスバに寄った美女、ギャビー。
パリの匂いがする、とギャビーに惚れたぺぺ。
ぺぺもまんざらではありません。
それを知ったスリマンはそれにつけ込み、ぺぺと約束した時刻に向かおうとするギャビーに「ぺぺは死んだ」と嘘を吹き込み、二人の中を裂き。
ギャビーはパトロンみたいなヤツといったん別れたのをやめにして、カスバを離れることにします。
それを知ったぺぺ。
カスバを離れたいのとギャビーに会いたい気持ちで、部屋を飛び出し、港に向かいます。
追いかけるのは、ぺぺの元恋人、イネス。
イネスは自分のもとを離れるぺぺを恨み、ホテルでぺぺを待つという失態を犯しているスリマンに「ぺぺは港に行った」と告げ口をします。
スリマン、すぐさま港へ。
船に乗り、ギャビーを探すぺぺ。
すんでのところで顔を合わせることができず、ぺぺはスリマンに逮捕され。
船を降ろされるぺぺ。
最後の望みとして、船を見送りたい、といって鉄格子に近づき。
船を見送りながら、パリに憧れながらなのか、持っていたナイフで自分を突き刺し、死亡。
イネス、泣きながら、こんなつもりじゃなかった、といい、物語はジ・エンド。
悪党でも、ある意味監獄のような狭い街カスバから故郷パリへの憧れという切ない想いに心がグッとくる、悪いヤツとはわかっててもちょっとおセンチになる物語でした。
p.s.コミカルな音楽でリンチに合うレジスのシーンは、なんだか胸がザワザワしましたね。。。
製作国
フランス
監督
出演
ぺぺ:ジャン・ギャバン
ギャビー:ミレーユ・バラン
アルビ:マルセル・ダリオ