※大喜利元ネタ
■OK牧場の決斗(1957)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、130本目。 以下、ネタバレ備忘録。
ドクがカッコよく保安官ワイアットを助けたり助けられたりで、最後は荒野の荒くれ者を退治する話。
この話は、賭博師ドクを演じるカーク・ダグラスがひたすらカッコいいと言うだけの話である。
主人公のワイアットはなんか面白味のない、チェーン店の定食みたいな感じ。
ダグラスはアクもクセもあるが、それがかっこいいのよ。
早打ちで敵を圧倒。
街に来る不良中年どもに一人で立ち向かうワイアットを、その中年どもを後ろから制して助けたり。
リンチに合うところを助けられた借りは返す、とワイアットに付き合って闇討ちを返り討ちにしたり。
最後の闘いも主人公が情を入れている男を撃てず、葛藤してるところをドクはその男を撃って助けたり。
つまり、物語は主軸はワイアットなんだろうけど、カッコ良いのは全てドク、ってこと。
それが8割を占めていて。
そんで、ここからはいつもの「なぜに、こうなる!?」っていうところを掬い上げるんだけど。
まず、ワイアットと美人ギャンブラー・ローラがなぜの急接近ね。
最初、逮捕してたじゃん。ローラのこと。
公序良俗を乱すとかなんとかで。
そんで、そのあと、なんとなく見つめて、なんとなく接近。
逮捕した件には触れず、なんとなくデートして、なんとなくキス。
婚約して、「危険なことやめて」ってなって、家族頼みだから、ってワイアットは家族の元へ行くってなって。
そんで、別れたようになって。
まあ、いつものように、想像で補いますわ。良いですわ。
次。
ワイアットとドクの友情ね。
これも、「いつ仲良くなった?」って聞きたいのよ。
ドクのことは昔知っていた程度だったワイアット。
ドクが酒場で人殺しちゃったから、流れで嫌々匿うことになり、逃がしてあげることになり。
嫌々ね。
そんで、借りた借りは返すなんて言って、ドクが事あるごとに助けてくれて。
やっぱ、今の時代と画面に移そうと言うものが違うんでしょうか、「お前のおかげで助かったよ」とか、酒飲みながら笑って心通わしたり、とか、そう言うのはない。
確かに、そういうのは西部の男はあんまりしなさそうと言えばしなさそうだ。
でも、なんか言葉にはやりとりはあるでしょうが!
言葉にしないでも、「俺はお前を助ける」みたいなことなの?
逆のこと言ってたりもするけど?
「どっち?助けるの、助けないの?助けるなら口で言わないと、友情らしさは見えないよ、と思わされる始末。
それでドクも女とのやりとりのスムーズに行かない感じは、キチンとイライラさせらるし。
結局、俺が思った時、思ったように助ける、ってのがドクの生き方ってことか?
最後の決闘の後、その前の咳を頻繁にして、死ぬ死ぬフラグを立てたはずだったドク、死なない。
最後のシーンでは酒を飲んでいて、ワイアットにこのままだと死ぬぞ、ジ・エンド。
そして、印象深かったのは、OK牧場のテーマソングが歌詞で状況の説明してくれるところ。
この歌のメロディが耳について離れなく、2日ほど口ずさむこととなった。
主人公は目立たないけど、最後の決闘シーンも緊迫感があって、なんだかんだでカッコ良い男は見られたんで、良かったかなあ。
製作国
アメリカ
監督
出演
ワイアット・アープ:バード・ランカスター
ドク・ホリデイ:カーク・ダグラス
ローラ・デンボー:ロンダ・フレミング