※大喜利元ネタ
■スミス都へ行く(1939)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、132本目。
以下、ネタバレ備忘録。
政治に関してなんもわかんないスミスが、州を裏から牛耳っているテイラーの巨悪に立ち向かう話。
ダム建設で土地転がしを狙うテイラーたち。
上院議員が欠けて誰を選ぶかというところから話は始まり。
頑張ります、とスミス。
そのテイラー側にかつて父と共に巨悪と闘ったペイン氏がおり。
スミス、尊敬の念を示して。
そんなこんなで、訳もわからず上院議員として国会に参加。
何が何だかわからないけどそこにたたずみ。
借りてきた猫状態。
そもそもスミスはテイラーが自分たちの都合がいいように動いてくれそうな人間として上院議員に指名されているんですよね。
だから、政治に関してよくわからなし、なにをしていいかもよくわからない、ってことでペインに相談したら、「法案作れば?」と言われ。
そこから作った法案が逆にペインを困らせて、自分の地位が脅かされることになり、スミスと対決する事に。
この対決がシビれます。
圧倒的に力のあるペインを擁するテイラー側が、スミスに言われなき罪を着せて、国会から追放しようと画策をして。
スミス、すぐさまピンチに。
ペインは、自分のことを尊敬してくれた正直な若者であるペインをなんとかしたくも、出来ず。
結局、テイラーには逆らえず、ついにはスミスを直接国会で攻撃します。
しかし、そこで出てくるのが秘書のサンダース。
サンダースも最初はスミスのことを軽んじていたけど、その真っ直ぐでひたむきな愛国心を持つかれにいつのまにか見方をしたくなっていたようで。
なんか、最終的には国会中に愛のメッセージが書かれた手紙をスミスに渡しちゃったりするんですが、とにかく、彼女はスミスの味方。
国会で演説をするスミスを導きます。
スミス、その大演説は数時間以上にのぼった様子で。
気力を振り絞り、訴え続けて。
議員はどう思ったか知らないけど、傍聴席のみんなは心を動かされたりして。
サンダース、友人の新聞記者に協力してもらい、スミスの地元の少年たちに新聞を刷ってもらいその地元でそれを撒いてもらうも、テイラーはそうはさせず。
そして止めに、国会でペインはスミスに対しての抗議の電報をこれでもかと用意。
スミスは、それをみてもなおも挫けません。
ペインには、昔、父と正義に燃えた頃を思い出してほしい、と訴え。
そして、最後、その渾身の演説中に、国会のど真ん中で、ぶっ倒れます。
そして、ここからのペインの葛藤がいいんですよ。
共感しちゃう。
そのスミスがぶっ倒れた姿を見たペインは、悩み苦しみ、そして最後、テイラー側としての悪事を公衆の面前で暴露。
罪を認めたところで、サンダースも飛び跳ねて、国会議事堂の中で歓声が巻き起こったところで、ジ・エンド。
巨悪に立ち向かって気合いで打ち破る、最後は積み上げられたカタルシスをふわっ壊すような心震える映画でした。
製作国
アメリカ
監督
出演
ジェフ・スミス:ジェームズ・ステュアート
サンダース秘書:ジーン・アーサー