※大喜利元ネタ
■嵐が丘(1939)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、153本目。
以下、ネタバレ備忘録。
身分の差から心すれ違う男女の、取り憑かれたような恋愛話。
話は、他所から来た男が吹雪の中、寂れた館に助けを求めるところから始まり。
そこで、一晩の宿を得たその男は、借りた部屋での窓から「キャシー」という声を聞いてしまう。
それを聞いた館の主人は、慌てたように外へ飛び出して行くのであった。
回想で。
紳士に拾われてきた男の子ヒースクリフ。
その家には、男の子ヒンドリーと女の子キャシーがいて。
キャシーはその拾われてきたヒースクリフと仲良くなり。
ヒンドリーの方は、どこの子かもわからないその子に冷たくあたり。
紳士の父親が死に、当主となったヒンドリー。
ヒースクリフをいじめ抜いて。
しかし、そんな中、キャシーとは愛も変わらず仲良しで。
ある日、別のお屋敷のパーティ会場を覗くと、そこは華やかな世界。
キャシーは、今の牧歌的な暮らしより、その世界への憧れが強まって。
館にいたエドガーとデートをし、結婚を申し込まれ。
その夜、キャシーは、ヒースクリフに対して、野蛮な行動への非難を召使いにしたりして。
それをヒースクリフは聞いていて。
家を飛び出します。
しかし、キャシーの話には続きがあり、それでもとても愛している、と本心を召使いに打ち明けたのだけど、それをヒースクリフは聞いておらず。
キャシー、雨の中ヒースクリフを探しまくり。
結局見つからず、体調を悪くして。
それをすかさずエドガーが優しさを見せます。
それにやられて、キャシー、エドガーと結婚を決意。
エドガーに優しく愛されて、穏やかな生活を送ります。
そう、ヒースクリフが帰ってくるまでは。
金持ちで身なりを整えて帰ってきたヒースクリフ。
すでに、兄のヒンドリーには酒ばっか飲まして飼い殺しにして復讐済み。
キャシーに対しても、なにか腹に一物がある様子。
しかし、心の中ではキャシーを愛していて。
そんで、キャシー、疲れて体調壊して、もう生きる気力もなくなり。
昔を思い出しながら死にそうにベッドに寝てるところに、それを知ったヒースクリフが忍び込んできます。
キャシーとヒースクリフ。
愛を確認し合いながら、キャシー、死亡。
ヒースクリフは最後に自分を呪ってくれ、とキャシーに伝えて。
それで回想終わり。
年老いたヒースクリフは、キャシーを追い求めて、吹雪の中、思い出の岩山に向かって、幽霊になったキャシーと共に、歩いて行くのでした。
うーん。
なかなか力強い作品。
思いが強いのね、ヒースクリフ。
でも、愛し合っても生活があるもので、結婚にはいたらず。
先にヒースクリフが成功していたら。
人間の関わり方とはすでに運命づけられている感じが漂う、そんな作品でした。
製作国
アメリカ
監督
出演
キャシー:マール・オベロン
エドガー・リントン:デヴィッド・ニーヴン