※大喜利元ネタ
■拾った女(1953)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、159本目。
以下、ネタバレ備忘録。
スリが刷った財布には国家を揺るがす重要機密が入っており、それをめぐり揺すったり殺したりの若干バイオレンス強めの話。
初っ端の女のバッグからスリが財布をするところから、女の視線がすごい。
「もう私を好きにして!」
と言わんばかりの目力。
そんで機密が詰まったフィルムをスられて。
そっから、そのフィルムがなんなのかわからず運ぼうとしていた女は、指示を出した元恋人の男に、フィルムを取り返してこい、と命令され。
返してもらいに家に辿り着くも、もう大変。
出会い頭に普通に殴ってくるからね。スリ男。
そんな殴られてもなぜけ空気はロマンス。
ただ、金のことになるとスリ男はキャシー塚本並みに急激にキレ出して。
そんなのが2、3回あって、結局彼女はスリ男を愛しているのが彼に伝わって。
その機密に関わることによって危険が迫ることを知った女は、元恋人の男がスリ男から殺してフィルムを取り返そうとするのを防ごうとして、逆に拳銃で撃たれて。
スリ男、自分と付かず離れずなロマンスを送っているその女が撃たれ、古い付き合いの情報屋の婆さんも殺され、怒り爆発。
元恋人の男が駅のトイレで上役にフィルムを渡そうとするところをさえぎり、殴り合いのケンカ。
そうして、フィルムは警察の手に渡り、女とスリは仲良く警察署を後にしましたとさ。
この女性、はすっぱな性格に見えて。
DV気質がある男に惹かれるんだろうなあ、という感じで、何度殴られてもそのスリ男が好きなのが変わらないみたい。
危ないことが好きってことかね?
ジェットコースターが好きな人とかと同種なんだろうかねえ。
まあ、悪い男が好きな人ってのが昔にもいたってことが描かれていて、なかなか興味深い一本でした。
製作国
アメリカ
監督
出演
スキップ:リチャード・ウィドマーク
キャンディ:ジーン・ピーターズ
モー:セルマ・リッター