思ってもみないことばかり。

40代で父親に。ボケ、大喜利、『思ってもみないこと』を書きつづっております。

妻も私も、寝付けない・・・

 

頭がスッキリしない日々が続く。
俗に言う、『夜寝ようと思っても寝れない病』であり、ならばいっそのこと起きていようとするのだが、そうなるとさらに眠気は、塩をかけた菜っ葉のようにしなしなとしぼんでしまう。陽の光がカーテンの隙間から差し込んでも焦らないでいられる胆力は、あいにく持ち合わせてはいない。

しかし、妊婦の妻は、私の比ではない。
後期つわりの吐き気に加えてお腹の赤ん坊が定期的に胃や膀胱を蹴り上げてくるので、全然寝られないらしいのである。
その寝られない理由は私たちも各々違うが、世の中的に寝たいのに寝られない人は多いことだろう。
会社やパートナーのストレス、運動不足による身体的に疲労しない状況、中毒性のある動画を観るのがやめられない、など寝られない理由はさまざまだ。
そんな中で、ちょっとでも顔を出した眠気を引き込んで眠りにつくためには、どの様なおまじないがあるというのか。

『ほうれい線』を指でなぞる、というのはどうだろうか。
間違いなく年齢を感じさせる顔のセクションである『ほうれい線』は、なぞられると、年齢相応に、昔を思い出す。
「まだバイク好きなアイツが生きていた頃は、ほうれい線は気にしてなかったな・・・」
「旅行先で200段ある階段から転げ落ちて奇跡的に全身打撲で済んだあのときも、ほうれい線は気にならなかった」
「数年前、チャイナ弁髪帽を被って中国人のコスプレをして何気にナマズ髭を触っていたとき、そのついでにほうれい線が気にかかったんだっけ」
なんて、思いながら、ゆっくりほうれい線をなぞっておまじないをかける。
そうして、眠気を手繰り寄せてみよう。
年齢が上がれば上がるほど、味が出るおまじないになるはずだ。

おまじないが効くかどうかは、やってみてから、いろいろ調整する必要がある。
「おまじないなんて迷信めいたもんで寝られるか!」と睡眠薬に手を伸ばす前に、もう少しだけ現実味を帯びたおまじないを。
それは、「首の後ろをチョップして気絶を目指す」おまじないだ。
もちろん、自分で自分を気絶させるのは防衛本能がからいってほぼ不可能だろう。
なので、別の人から叩かれたイメージで首の後ろをチョップする。気絶する真似をする。
そんなおまじないでそのまま寝れれば良いし、寝れなかったらその時は気合を入れて『チョップの打ちどころが悪くて死んでしまった死体役』の演技を寝るまでし続けてみるしか、ないのではないだろか。