思ってもみないことばかり。

40代で父親に。ボケ、大喜利、『思ってもみないこと』を書きつづっております。

気乗りしない、断捨離。


以前、「もうすぐ子どもが生まれてくるから」と、妻との話しあってボロボロになった座イス、掃除機とともに使わなくなったエアロバイクを粗大ごみに出すことになった。

最初、座イスと掃除機なんかは捨てるべきだと思ったのだが、エアロバイクはなんとか残せないかな、と思ったが、家で無駄にペダルを踏んでいる姿が、もう浮かばない。
ネットで売ろうにも重すぎて送料だけでマイナスする。
「捨ててヨシ!」と、改めて指差し確認することとなった。

こうして出産が近づくにつれ、断捨離が進んでいくわけだが、私にはどうにも捨てたり売ったりできないものがある。
それは、『本』だ。
たいていは自己啓発なのだが、中には怪しいものもある。
『二週間ハイハイをして頭が良くなる本』だとか『イメージトレーニングで内なる自分と出会う本』だとか、そのときどんな思いで買ったのかはもうわからないのだが、いつでもそれに勇気づけられる気がして、なかなか家から放出することができない。
どうにか、未練を断ち切って「えいや!」と、手放す方法はないものだろうか。

一度、海に向かって「バカヤロー!」と言って心を落ち着かせるのはどうか。
いろいろな本にあったいろいろな思い出が、そこで雲散霧消となるのだ。
いにしえから、この要ような方法でみんな、未練を断ち切ってきた。
今回も、本への一途な想いを、リセットしてみよう。
これで、本棚もスッキリ。
空いたところには本ではなく、子どものオモチャや洋服を置けるはずだ。

しかし、新しい出会いもある。
また、運命に導かれて、新しい本が我が家にやってくるかもしれない。
すでに本棚は埋まっていて、本は部屋の隅に置かれ忘れられ『積ん読』となってしまい、家族に処分を求められる、という流れになったとき。
そんなときは、踏ん切りをつけるためにやってみることとして、三回ほどの『深呼吸』は、いかがだろうか。