思ってもみないことばかり。

40代で父親に。ボケ、大喜利、『思ってもみないこと』を書きつづっております。

赤ちゃんの撮影のために、スマホの容量は空けとかなきゃ。


過去にスマホで撮った写真の整理をしていた。
いよいよ、11月には我が子がこの世に生まれ出てくる。そのために、スマホの容量を開けなくてはならない、ということでデータをPCに移していたのだ。
2、3年前からの写真を見ていったのだが、ちょっと前のことなのに顔のたるみやシワなんかが全然違って見えた。
これが30代と40代の違いなのか、と心に冷たい風が吹きすさんだように感じたが、「これが人生、今を最高に」が私のモットーなのだからして、「今できることは目の前の若かった自分の写真を消していくことだ」と作業にに専念した。

「あ、これはおでこ広く見えるから消去」「あ、なんかシャツたるんで加齢臭出してそうだから消去」
「屁こいてるポーズだから消去」

得てしてスマホ時代には余計な写真を撮りがちなので、のちのちこういった作業が必要となる。その中で、そんなイマイチな写真を削除する作業が必要ない写真のおさまり方もあるという。
どんなことなのか。

それは、常に風を正面から浴びる肩掛け扇風機の使いようである。
古くはマリリン・モンローから現在はコマーシャルなどでも、人間に風を浴びさせて躍動感を出す、という効果が使われている。
もし、それが常にだとしたら。
いつ何時写真に撮られたって、爽やかさが出るはずである。髪が舞ったり、チリやゴミが吹き飛んだり、そして風の影響で目を細めたりで、しかめっ面ができない。
そうなると、良い顔が写真におさまる。そんなイマイチイ写真防止の、消去法的な撮影方法なのである。

もちろん、巨大扇風機が使えるような広い家に住んでいる人は、それを使ったら良い。
あれに顔を当てると皮膚がブルンブルン震えた状態になり、写真にいい味が出る。スマホの中にいつまでもおさめておきたい写真となるだろう。
しかし、私のようにエアコンの風で体調を壊してしまうような人には、実は強い風を浴びるという方法はなかなか厳しいかもしれない。
そうなると、あと考えられる方法として、シャッターを切っても映らない「ステルス迷彩の全身タイツ」を着て写真にちょっとした違和感を与える方法で映り込んでみよう。
おそらく『心霊写真をとっておきたい派』の人ならこの不思議な写真は、消去せずとっておきたくなるはずである。