思ってもみないことばかり。

40代で父親に。ボケ、大喜利、『思ってもみないこと』を書きつづっております。

男性は、井戸端会議に参加しづらい。


井戸端会議を、久しぶりに見た。
私と妻が買い物に行く途中、非常ベルが誤作動していたマンション近くでマダムが3人、固まっていたのだ。
妻も身重なのでサッと通り過ぎようとも思ったのだが、その中で真正面から直視してくる一人のマダムのまなざしに、私も相手のを意を察し、「また非常ベル鳴っていましたよね」と話しかける運びとなった。
2、3分ほどマダムたちの会議に加わっただけだったが、変な一体感がある。やはり、目の前に共通の話題があるおかげだろう。
人とのコミュニケーションが失われつつあるこの世の中で、不思議な高揚感があったわけだが、私はこういった、あんまり欲得が絡まないコミュニケーションには価値がある気がしている。ただ、こういった井戸端会議は女性が集まって行われることが多いので、男性である私はそうそう参加ができない。
男性がスナックやキャバクラのように金銭が絡むものではない一体感のあるコミュニケーションというのは、他にどこにあるのだろうか。

バイトの面接で、それを感じられる。
最近は人手不足ということで、受かること前提でアルバイトの面接が進むことが多いという話を耳にする。つまり、面接者自体がある程度こっちに寄せてきてくれるのだ。
その時に、多くの管理者である30~40代の心を鷲掴みにするような話題を胸に温めておく。
大谷翔平選手とと藤井聡太7冠が記録塗り替えたとかだれそれがノーベル賞をとっただのの男女共通のものであるのがよいだろう。日本人であることが誇らしい明るい話題であれば面接官と我々も、誇りという一体感を得るのだ。

もしそこで働けるようになったら、もう一つ踏み込んで、面接した人が男性ならば先ほどはタブーとなっていたスナックキャバクラの知識のありったけをぶつけるのも一つのコアな一体感の得る方法だ。
最初に仲良くなった話題である日本人の誇りは、そこにはひとかけらも、残っていない。