思ってもみないことばかり。

40代で父親に。ボケ、大喜利、『思ってもみないこと』を書きつづっております。

知らないものへの警戒は、わが子には口を酸っぱくしてでも教えたい。


今まで見たことも聞いたこともないモノでも、素晴らしいものはたくさんある。
つわりがまたぶり返している妻に食べたいものを聞くと「そら豆が食べたい」ということだった。スーパーでそら豆を探すと近所ではない店が多く、ネット通販だよりになってしまった。
しかし、そら豆をネットショップで探しても、「食べさせたいそら豆はコレだ!」というものは、これまた見つからない。
そんな中、ヨーロッパ産のそら豆を販売しているサイトが目に映った。値段も今まで見ていたものと比較してもそこそこ。健康面で考えてもヨーロッパの方は農薬規制が強いと聞く。
ただ、一つ気がかりなのは、楽天やアマゾンではなく、見たことも聞いたこともないサイトでの販売ということ。
警戒感を強めながら、とりあえずXでそのショップ名を検索すると、けっこうその店での購入経験についての書き込みが出てくる。また、実店舗もあるということで警戒感は解きほぐされていき、反転し「もう買っちゃおうか」というように意識は変化していって、気づけばクレジットカードの情報は入力されていき、あとはもう、そら豆がいかに早く家に送られてくるのかを気にするフェーズに入っていった。

しかしあらてめて冷静に考えると、多少の不安はまた湧き出てくる。
本当に送られてくるのか。
クレジットカードの情報を取られただけなんじゃないのか。
では、そういった不安を和らげるには。

花占い、である。
「クレジットカード情報抜き取り詐欺〜、クレジットカード情報抜き取り詐欺じゃない〜・・・」と花びらを一枚一枚めくっていくことで心を落ち着かせる方向に持っていく。
これには当然、花びらの枚数をあらかじめ数えておいて正否の順を考えて占い始めることだろう。
そうして占いとは言いつつ自分の選択を信じることで自信を持ち、通販サイトのことを気にせず仕事もバリバリ、昼に久しぶりにうな重でも食っちゃおうか、っていうくらいに精力的になれるのである。

「知らない人について行っちゃいけません。」
この時代、早めに「知らないことには警戒してのぞむこと」ということを我が子には言い聞かせたいと思う。
そして、そんな我が子といっしょに酒を酌み交わせるようになったときにこそ、こうした『知らないものを信じる方法としての花占い』を伝えたい、と思っている。