思ってもみないことばかり。

40代で父親に。ボケ、大喜利、『思ってもみないこと』を書きつづっております。

離れれば離れるほど、さみしい。


家と職場との距離が遠いと、その分妻と子どもにかまえなくなる、というのはどこの家庭でも悩ましい問題だ。
今はしていないが、通勤に1時間半かけて職場に行っていたときには、着いた時点で吐きそうになったこともある。
それが満員電車のたくさんの人から出る二酸化炭素のせいなのか、家族と離れて苦しかったからなのかは、未だにわかっていない。
ただ、離れれば離れるだけ、いるはずもない向かいのホームや路地裏の窓などに妻と愛犬の姿を探している自分がいたりする。
こういったホームシックに似た気持ちがあると、仕事にも身が入らなくなり、職場でも長時間トイレにこもるようになったりして、機能しなくなるのである。
こういった場合どうにかして、このさみしい気持ちを少なくする方法はないだろうか。

切り替えるために、少し荒い治療として『インド巡り』に精を出してみるのはどうか。
もちろん、本当にインドに行ければよいのだが、金銭的時間的に余裕がないので、近場のインド料理の店、ということにはなる。
まず、だいたいのインド料理の店は、インド人が運営している。さらに、店内は日本語は少なく、ガネーシャだの独特の色使いの布だの、そこは考えようによっては日本ではない。そこに週3、4回行くことで、実際にはそんなに遠くないのに家族と離れている気分を味わえる。そうすることで、「父ちゃん、遠くに行くこともできるんだぞ」と一つ成長できるのだ。

しかし、こちらがいくらさみしがっていても、意外と家族はそうでもないこともあるらしい。
私も小さいときは父親が家にいないほうがのびのびできた気がしたが、それに気づいたのか父は帰りによくお土産買ってきていた。
男親のさみしさはお土産でつないでおくと、いいらしい。