この滑稽な感じ、好きです。
あれでしょ、パチンコ屋に行った父ちゃんを連れ戻してきてって言われて行ったパチンコ屋で一緒にパチンコ楽しんじゃう、みたいな言葉でしょ。
たしかに、駅前の賑やかしの自動ドア通って、カッコよさげ&お色気むんむんのパチ台適当に座って玉出てくるの止まらなかったら帰らんわなあ。
ついつい長居してミイラになっちゃいますわ。
実際のオイラの人生でこんなことあったかって?
いいや、覚えてる限りではないねえ。
そもそも、「ミイラとり」になるような、誰かを迎えに行ったり、何かを得てやろうと意気込んでどこかに行くことなんてないっすよ。
個人的にほしいミイラはとくにない。
じゃあ、ついついミイラ化してしまうような何かを商売として始められないかなあ、と思う今日この頃。
たとえばピラミッドカフェとかね。
建物がピラミッドの形で席っていうか寝るとこがツタンカーメンの棺桶でさ。
気分はファラオ。
金粉塗ってあのかぶりものしてるウェイターが寝てる口に紅茶流してくれたり、ケーキつっこんだりしてくれてね。
普段はなんの変哲もないサラリーマンの父ちゃんが何もしなくても王の体験。
あまりにも帰ってこない父を呼びにきた子ども4人産んでお腹周りに気を使わなくなった母ちゃんも、クレオパトラ扱いしてくれるカフェ。
そのまま二人は仲良くミイラに。
なんか、ちょっとロマンチックじゃありませんか?
そして、そのミイラを引き取りに来た子供たちもめでたくミイラになるという、人を王にするカフェ。
ネット喫茶よろしく60分、480円。
パックで52596000分、9800円。
あなたはいつ、ミイラになりますか?
p.s.ミイラ取りがミイラになる、というのはそれだけ魅力的な何かがある、ということ。
引きつけて返さないものを身につけたいものだねえ。