思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『熱帯魚』

 

キスしたい、されたいくちびるが水族館にはある。
熱帯魚はとてもアーティスティックで魅力的な生物である。
水族館に行くと、トサカが異様に長いものや、極彩色がよくわからんバランスで配置されている熱帯魚がたくさんいる。
中でも注目したいのが、この魚たちの『くちびる』だ。朴訥とした表情には、たいていあの分厚いくちびるが乗っかっている。
しゃもじの持ち手がかわいらしいクマさんになっているような、「別にそうじゃなくても良いのに」という愛らしさである。

昔、TVアニメの『きんぎょ注意報!』で空中に浮く金魚の『ぎょぴちゃん』というのがいたが、リアルぎょぴちゃんとして、オイラのそばで浮いてほしい、と思えるものが、このミナミハタタテダイである。
なにか困ったことがあったら、何も答えてくれなくていいから、その姿を眺められるだけで気持ちが救われる。名前はハタタテちゃん、いやタタテちゃんとしようか。
ゲッソーも最初の方は海にしかいなかったのが、空に浮くようになったし、どうにかしてそういった品種改良が企てられてほしいものである。

ちなみに、間違ってタタテちゃんを押しつぶしてしまうような倒れ方をしようもんなら、そのまま無地の白Tシャツに組み込まれて喋るようになっても良い。
眺めてるだけでも、べらんめえ口調できっぷ良く話すのも、ミナミハタタテダイちゃんであれば、大歓迎であるが、プランクトンやメダカなどのぴょん吉化は避けたいな、とは思う。
なぜなら、豆粒にも満たなく「どこにいるの?」となる子プランクトン一匹のTシャツが繁殖しすぎると、洗濯するだけで一日が終わってしまうようになるからである。