思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『クレーンゲーム』

 

人というのは即時性に操られる動物である。
とある空港でフライトまで時間があったので、施設内を回っていると、置いてあったクレーンゲームが目に入った。覗いてみると、これは一回でいけるかもしれない、と100円を入れ、プレイ。アームが細長いマスコットを掻き出し、取り出し口に放り込まれ、ゲットした。
欲しいと思ったマスコットが、クレーンゲームで何十回もクレーンのツメでズラすことなどせずに、一発で取れたこの即時的な感覚。
この感覚を得たくて、街灯に集まる小虫のごとく今日もまた人はクレーンゲームに引き寄せられていくのであろう。
オイラも、その後隣のクレーンゲームも2、3回やってしまった。取れなかった。

今は、即欲しい!と思えば気軽に叶えることもできる時代だ。ウーバーイーツを呼んだり、リボ払いで洋服やアクセサリーを購入することもでき、もちろん情報もすぐに手に入る。
しかし、当然それはサービスなのであって、本当に欲しい物、なりたい自分は即時的に手に入る、ということはない。
そう誰もが追い求めているきらびやかな夢に関しては、街中のクレーンゲームのアームのような貧弱さでは決して掴めないのだ。
しかし、オイラは貧弱なアームでつかめる即時的な楽しみを楽しむことこそ、一般人に必要なことと考える。
みんながみんな、スポーツや芸能にまい進するヒーローではないのだ。
国には、仕事の訓練の他に、どんなものでも楽しめる楽しみ方を訓練校で、クオリティオブライフを上げていただけるようお願いしたい。
そう、できるだけ、即時的に。