思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『ドライブ』

 
車の窓を開けると、肥料のにおい、それに小虫が入ってくる。
ドライブしてるな、って気になる。
ペーパードライバーがレンタカーを借りて数回経つころに覚える感覚だろう。
オイラはいつもレンタカーでドライブをしており、プラスの対物車体保険には入らずに事故を起こしたら補償代金15万払う覚悟をしながら運転している。
 
そして、ペパドラに毛が生えたころに現れる、初級者脱皮ドライブの肝は農道。
小さい神社などはどうしても細い道を行くことになる。用水路に落ちないか、対向車が来ないか、ワサワサした木にぶつからないか、『腕に持たされた縄の力を抜くと熱湯がかかって死ぬ装置』を持たされているような緊張感だ。
 
どうしてもナビはひたすら最短距離の農道を走らせようとしてくる。
運転初級者脱皮の身としては、ナビの敷いたレールとしての農道を行くより自分で決めた道を走りたいものだが、オイラはとてもそんな勇気は持てず、ナビが導いたからとナビにその責任を押し付け、ナビに悪態をついて。で、向かいからトラクターがきて「トラクター以外の車が、なんでワシの道走ってんだ〜!」と怒られないか、怖々しながらそのか細き道を行くことしかできない。
農道はコンクリートの色を緑にしておいて欲しいものである。
 
しかし、農道こわい農道が首根っこ捕まえてアームロックをかけてくる、といろいろ言ったが、ドライブで行ったことがない道を走るのは楽しい。
あまりにナビの誘導が嫌いなら車の窓を開けて、強弱流れてくる肥料のにおいを頼りに、秘境やパワースポットまでの道を己が力で切り開いてみたいものである。