思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『無くしもの』

 

悔しい思いが貯まったら、カタログのハンディ掃除機と交換してもらえる世の中にならないだろうか。
相方と映画を見た直後、半券を無くしたことがある。その半券は、ただその映画を見た記念などではなく、シネマ近くのUFOキャッチャーが一回無料でできるものだ。その日は、映画終わりにトイレに寄り、半券が無いな、と気付き、焦りだし、イライラし、カバンを引っ掻き回し、絶望にくれたのである。
たかがUFOキャッチャープレイの一回くらい、と思うだろうか。否。アレ込みでの映画である。
もちろん、昨今情報が出回っている中、素人がUFOキャッチャーを一回でゲットできることなんてほとんどないことは十二分に承知だ。
しかし、相方と二人でUFOキャッチャーを選び、取れないながらもあのクレーンを動かす共同作業をすることによって、ようやく映画を見に来た意味が見出されるのだ。ちなみに、このとき見たアバター2の映像は美しかった。しかし、映画の半券がないことによって、オイラの中でネイテムは2度死ぬのである。
 
無くしものの神様がいるなら、その神社に行って願をかけたい。
恋愛、金運など色々な神様はみんながお願いしてるので、2年待ちくらいになっているだろう。だが、無くし物の神様は、なんの待ち時間なく耳に手を添えてこちらの願いを聞いてくれるのではないか。
もっと言えば、いつのまにか無くなっているおでこ周りの毛や奥歯近くの銀歯も、オイラの元に戻してもらえたら言うことはない。
 
結局、なくすショックを受けるのが嫌でものが捨てられない状態に陥っている。
「もう、物が無くて悔しい思いはしたくない!」
その思いが詰まった、ぐちゃぐちゃになっている我が家のダンボールであり、そこにもしかしたら過去の半券もその中に埋もれているのかもしれない。