30代も終わりにさしかかって、今さら人の気を引くことは特にはないと思っていますが。
小さいときは人の気をひきたいと思うことってありませんでしたかね?
気を引きたくて、わざとお皿を割ったり。
気を引きたくて、あり得ない動きで踊ったり。
思春期にもなれば、かわいいあの子の気を引きたくて、スポーツや勉強を頑張ってみたり、バンドを始めたりしてね。
そもそも、男前で存在自体が気を引くヤツには敵わなかったりするんですが、若いときは頑張ってみるものです。
映画でももちろん、気を引くための動きは出てきますよ。
逃げ場のない部屋で絶体絶命の少女。
そんな時、仲間が石ころをうまい具合に転がしてくれる。
そのスキを見計らって少女は逃げる、みたいなね。
あとは、文章ですね。
気を引く言葉がふんだんに散りばめられた文章というのはある。
コレステロール値。
BMI。
尿酸値。
オイラははそろそろ、きらめく恋愛の世界などではなくて、身体の病気予防のためのものの方が気になってきていますね。
なので、今は昼ごはんは鳥胸肉ばかり食べてます。
ただ、そんな数値をきにしていてもさらに最近気を引くものが出てきました。
それは『フルーツサンド。』
駅からの帰り道に大々的にオープンしてましてね。
なんの気なく通っていたんですが、だんだんと、そのそのままサイズの果物たちと生クリームが挟まれているサンドイッチがオイラの頭の中で育ってしまって。
いや!しかしだめだ!
コレステロールBMI尿酸値爆上げの物質を体に取り入れるわけにはいかない!
いつも、素通りする毎日。
そんな時、相方がオイラの身体に良いお弁当のためにまた、鶏むね肉を細かくして冷凍保存して疲れる、というLINEが!
これはなにか日頃に感謝してお礼をしなくてはいけない!
それには、あの『フルーツサンド』だ!
お店に立ち寄るオイラ。
その中で人気No.2の多種多様なフルーツが入ったサンドイッチの値段に目をやり、二つか一つか迷ったあげくプレゼントだからと一つだけ手に取り、前のお客さんの会計が長くなる中、手の中で温まっていくフルーツサンドに少しあせりながら、サッとお会計を済ませてサッサと家へ。
相方に労いの言葉をかけてプレゼントしつつ、何か割れきれない気持ちで期待もせず期待していると、最後の一口分残してくれた。
相方、大好き。
そして、ようやくその魅惑的な生クリームとみかんの半分がそのまま入ったサンドイッチの破片を口に入れてみる。
うん、微妙!
いや、生クリーム美味しかったけど、そりゃそうだよな的な味。宙にも浮く気持ちになれるという淡い期待は脆くも崩れ去ったのだった。
気を引いても、それが上に引っ張られるとは限らないってことよね。。
p.s.気を引く、ってのは普通ではなく何か特別を作り出していること。
相手に喜びの気持ちを持ってもらえると良いよね。