思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『プレゼント』

 
プレゼントをあげた人に、「この前上げたアレ、使ってる?」はナシである。
誕生日プレゼントにジャンパーをもらったことかあるが、ポケットの位置が一般的なものよりやや上に配置されており、『高い位置でベースを弾く人』みたいな気持ちで手を突っ込まなければならない。オイラのサイズに詳しくないからか、丈も少し長い。
しかしながら、もらうときは「ありがとうございます。大切に使わせていただきます」と、「これこれ!こんなの欲しかったんだ!」とホントは肩こりが治る薬のようなものをもらったときの表情を創り上げながら、相手にお礼を言わねばならないのである。口角上げて、目を見開いて。
それでいてしばらく経ってから、「そういえば、使ってる?」と確認までされたら、ハンターハンターのナニカの呪いで死ぬ人のように身体がねじ切れてしまう思いが起こるだろう。
だから、ナシなのである。
 
しかしながら、せっかくプレゼントをくれた人に喜ばれるよう努めたい、と思っているのには理由がある。
小さい時、祖父にロボットのおもちゃをもらったのだが、そのロボットが悪者側で、兄がもらった正義のロボットを羨ましく思い、それを言い、結局返品した、ということがある。祖父にしたら、何を買っていいかわからない中おもちゃ屋に行って、店主に相談したのだろう。その結果が、孫に拒否られ、交換されたのは兄に選んだ正義のロボットでもなくパチンコ玉を転がしてゴールに『大迷路』。挙句の果てに兄もついでにロボット別にいらない、とファミコンソフトの『キャプテン翼』にチェンジされて。
小さいながら、悪いことをした、と思っている。
その反省もあり、プレゼントされるとき、オイラはオーバーリアクションに徹したい、となにかされたら笑顔の仮面をつけるようになってしまった。
 
欲しくないものを上げても、お互いが不幸になる。
なので、オイラは欲しい物を公表しておきたい。それは、『お取り寄せグルメ』である。
できれば、カニとかうなぎとか。
 
「使ってる?」
 
「ええ、身体の中の栄養素としてね。」
 
あわよくば、その栄養素を取ったおかげで、身体が軽くなり、家内安全、仕事順調、目に見えない結果として一生もののプレゼントになるかもしれない。