思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『治療』


痛くない歯の治療をしてくれる歯医者には感謝したい。
最初の量では足りなかった麻酔も、痛みを感じれば足してくれたし、神経を抜くときも来るか来るか、と痛みを身構えてるうちに抜き終わっててくれた。
いつも当然のように貸している胸に許可なく放られる治療器具のほうが響いたくらいだ。
歯の治療は患者が少し頑張れれば結果が出る、素晴らしい治療分野である。

しかし、同じ治療をするにしても泥沼化するのが当たり前の『コシ・肩・ひざ』などの治療。
数万円で肩こりがなくなるとラッキーの部類だ。
良い先生、名医をググって予約しようにも数年待ち。肩こり解消するなら、治療をするより一度死んで生まれ変わる方が早いのだ。

そう、肩こりを治すのは、もはや治療という方法は取らない人が増えてくる時代になる。
その代替方法とは『ドッキリ』である。
例えば、投資。良くも悪くも毎日株価の値動きを細かくチェック。自分の財産が増えるか減るかで肩こりどころではない時間が増えるはず。さらに言えば、財産がなくなったときは肩こりはどこかに行っていて、絶望感に苛まれる。
そこで、例の「テッテレ〜」という口で言う効果音とともに、『ドッキリ』の札を持った仕掛け人がでてくることで、「なんだ〜、ドッキリか〜」と安心感を与える、という方法だ。
これがあまりに短いタイミングで仕掛け人が出てきてしまうと肩こりを忘れていられる時間が短くリバウンドしてしまう可能性が大きくなるので、ベストタイミングを見極めるのが、この治療者の腕の見せどころ。
こうして肩こりを治すことで、憧れていた『先生』呼びをされることになり、みんなハッピーになるのである。

あるいは、もし、ドッキリ治療の先生に治療代を払いたくないとなったら、心霊スポットに行ってみよう。
そのスポットに行っている間はどんなに強がってもドキドキは止まらずに、その間だけは肩こりを忘れられるはずだ。
もちろん、その後さらに肩こりになるかどうかは一切わからないことてはあるが。