思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『おかゆ』

 

おかゆを軽く見てはいけない。
通常の米より水分を多く含んでその存在は、重い。
お腹の調子が悪い状態で相方と、ある台湾料理のお店に入るとメニューの中におかゆが数種類存在した。
そのおかゆメニューの一つを注文し、食べると、優しい。
生まれたあとに看護師さんが布でくるんでくれたのを思い出す。
そう、自分がどこか調子の悪いときには店のメニューに『おかゆ』があると、他人と店に入ったときに胃に負担をかけず、救いになるのてある。相方はレタスチャーハンを注文した。

もちろん、おかゆは基本的には家庭料理である。熱があって寝込んでいるときにお母さんなどが温かいおかゆを食べさせてくれるが、口に運ばれるときにすでに冷めてしまっていると、充分に身体が温まらず、風邪の治りに影響を及ぼすことがあることだろう。
そんなときは、かまわず怒りをおかゆにぶちまけるという方法がある。

「背中の真ん中が掻きたくてもかけない!」「なんでウチばかりコバエが湧くんだ」な、ためられた怒りが王様の耳はロバの耳という秘密を地中に発散するかのごとく、おかゆに向かって叫び切る。
そうすることで、そのおかゆを食べたときには体温が若干上がっている、という寸法なのである。

もし、この世におかゆがなかったら、別の汁物が代わりにはならない。
おかゆのその米の味と素朴さがあっての、お母さん的要素が含まって身体を温めうるものだからである。