思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『ダブル』


ダブルがつくものの中で、最近一番気に入っているのが、トイレットペーパーの『W』である。
いつも買うトイレットペーパーのシングルが売り切れていたので、数十年ぶりにダブルを買って使ってみたのだが、尻の穴は思いのほか気持ちよく、恍惚感すらあり、「これはアリだな」と思った。
つまり、少しでも厚みを持たせたり余裕を持たせるため、『W』は何にでもついていた方がいい、と思われる。
ダブルベッドはツインベッドよりゆったり出来るし、ダブル浅野はどっちが派かの派閥づくりやたまに二人がダブル主演したりしてトレンディドラマを見る楽しみを2倍以上にしてきたし、ダブルソーダはただのソーダより人に分け与えられるための溝を作った。
ただ、ダブル不倫はダブルどころじゃない破滅が待っているので、みなさん絶対にやめておきましょう。

そして、ダブルとは「だぶる」ことでもある。
相方との連絡ミスで、ついつい家にある同じ商品を買って帰ってしまうことがある。
しかし、唯一、ダブったとしても、全く腹も立たず、むしろ「しょーがねーな〜」といいつつウキウキしてしまうものがある。
それは、『ダブルソフト』である。
あのふわりとしたバターの香り、もふもふした柔らかい食感。ダブルソフトとは良く言ったものである。
バターを塗ってもジャムを塗っても、その美味しさは倍々に膨らみ、死のうと思っていた人の人生ももう一度やり直してみようとさせるくらいの人生をダブルにするようなパンなのである。

二人で、ダブルで歩いている相方との生活、いつの日かどちらかが死んでシングルになったらこのトーストのかじり、相手のことを思い出せたら、それは良い。
パンでも人生でも、ダブルでいられるときを、大切にしなければならない。