思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『万歩計』


かつて万歩計がなかった時代、人は歩きながら寝ている人もいたことだろう。

「私の足が一歩、私の足が二歩」と歩数を自分で数えているうちに、いつのまにか入眠していたに違いない。
近所をウォーキングしているウォーカー、旅行でその地域ごとに発行している○○ウォーカーという雑誌を開きながら歩数を数えていたウォーカーたちのためにも、万歩計の開発が急がれた。
つまり満を持して、望まれて万歩計が誕生した瞬間がこの世にあったのである。
そうして、歓迎されて世の中に広がっていった万歩計たち。
しかし、人類はさらなる便利を求める。スマートフォンに万歩計の機能がつくとあれだけ待ち望んだ万歩計を持ち歩く人が減り、いつのまにかタンスの奥が定位置となり、そのまま「ベンチでマンネン秘密兵器」のように出番が回ってくることがほぼなくなってしまう。
いったい、万歩計はどのようにしたらまた活用されるようになるのか。

それは、『万歩計のマスコット化』である。
手乗り文鳥くらいの大きさの鳥型万歩計マスコット「マンポちゃん」をまず、この世に登場させよう。テレビ番組のマスコット的な感じでウォーキングの際、マンポちゃんと喋りながら歩くことができる仕様だ。
このマンポちゃん、色々な性格のバージョンがあると嬉しい。
歩いているときに応援するタイプはもとより、クラスの委員長タイプ、ツンデレタイプ、近所の噂好きタイプや孫タイプがあるとなお良い。
中には少し口の悪いともいて「こら、田中!ちゃんと前向いて歩け!あ、今、3000歩到達〜」「オレは鳥だから飛べるけど、お前は歩け!今、10000歩達成〜」と会話しながらも現在の歩数を時おり会話にはさみ込んでくるような、コミュニケーション型万歩計が今年発売されるなら、きっと来年秋発表のiPhone最新作からは万歩計の機能が削除されることだろう。

健康のために、ただただむやみやたらと歩き回ることなんてナンセンス。
時代は常に進んでおり、人工知能は発達している。
手乗り文鳥な万歩計機能を有した親友、あなたも欲しくないだろうか。