思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『上品』


上品な人とは、エレガントに事を為す人のことである。
人前でオナラ一つするときであっても、プーとかプスッだとか、ましてやブッ・・・ブリッだとかそういう音などは出さない。
まるでアルトリコーダーで吹かれる曲中に聞かれるような心がじんわり豊かになるような、そんな『ラ』の音で屁をこくのである。
まずもって、上品さとは、一朝一夕で身につくことはない。
昨日「アホ!」「カス!」「クソが!」とか毎日言っていたり、他にも「安心してください、はいてますよ」と言って局部的なハラハラ感を演出することをしている人たちが、明日敷地内の丘の上でティータイムを楽しみながら手の甲を頬に寄せ「ホホホ、お菓子がななくてもパンは美味しくってよ!」と笑うことなどは期待できない。
しかし、明日、どうしてもエレガントになりたい。
そんな人も中にはいる。どうすればよいのか。

猪木がいるなら、張り倒されてくればいいのに、といったところである。
闘魂注入、目が覚めて、一朝一夕でなんてできないことを悟り、まず見様見真似で先程の手の甲を頬に押し当て高笑いするところから始めることだろう。道のりは険しい。
しかし、結果的にそのビンタがあったからこそ、それを忘れずに上品さを身につけられたらなら、誰も何も言うことはない。
なりたいものになる、というのはそういった気合のようなものも必要なのだ。

上品になったからといって、全てが丸く収まるわけではない。
上品さを持っていてもいつの日か、「この豚が!」と下男とを罵りだし、その下男と馬小屋で何かしらの波乱が巻き起こるかもしれない。
人は、一極性のいきものではないのだ。