思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『誕生会』


極めて刺激的で人生が変わるくらいの衝撃があるもの。
それが誕生会であったならどれだけその日を待ち焦がれるだろう。
洞窟で誕生会となりロウソクに息を吹きかけてある間に巨大な岩が追っかけてきたり、朝起きたらヘリの中で「誕生日おめでとう!」とそのまま上空5000mからダイビングしたり。昔のバラエティみたいな誕生会だと、忘れられない思いでになる。

しかし、実際には、年々「人生の上がりまでのステップ、いち段上がったね」と、いうゆるいお見送りの儀式と化してないだろうか。
増えていくロウソクと反比例してなくなっていく体力で、まだその灯火は消せるのだろうか。
全力でろうそくを吹き消しても、あの1本2本残る残念さをまた今年もやるのか。
もう、ロウソクの火を消さなくていい、そんな誕生会は起こりうるのだろうか。

そこで、デスマスクである。
石膏を材料にケーキのようなデコレーションを施し、そこに毎年顔面を押し付ける。そこに、また、石膏を流し込む。それは、その年齢になりたてのその人の記念だ。
ロウソクを取るより、圧倒的に記憶にも残る。
こういうふうに火を吹き消す行為をなくせば、火を吹き消すのが苦手な人でも誕生会を楽しめるのである。

そうして出来たデスマスクは、今年1年あなた見守ってくれることだろう。
また、お葬式に飾ることもできるし、それが終ったあとはあなたの遺した家族を見守りうるかもしれない。