思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『テント』


テント内で何が起ころうが、治外法権だ、と思っている人間がいる。クマに襲われても、そんなことが言えるのだろうか。

その治外法権は行き過ぎだと思うが、昨今のキャンプ場では何かとトラブルがあるようにうかがえる。
はしゃぎ過ぎた声がうるさいとか、一人キャンプをしている女性をナンパするだとか。
流行れば流行るほど、人と人との摩擦が起きるのは仕方ないことだが、そこにもっとサスティナブルな、人と人とが繋がっていく何かはないのだろうか。

その一端を担うのはテント内での不倫行為である。
これだけ不倫がたたかれる世の中でどんどん密会する場所は減ってきており、もう人口建造物での不倫行為はほぼ不可能である。
そこで、テントの登場だ。
郊外のキャンプ場で二人は落ちあい、テント内でその愛を育む。仮に不倫がバレそうになったとき、違うキャンプ場を転々としていけばバレることはないだろう。
そうすることで、二人の恋の炎はまさにキャンプファイヤーのように燃え上がる。

しかし、それは人の道を踏み外した行為。
当然終わりは来る。
怪しんでキャンプ場についてきた妻の目に入った「あれは、あのとき私に上げた狼煙と全く同じ・・・!」
キャンプ場で育む愛に慣れた男は、また懲りなくキャンプ場で愛を育む。
常に自分をアップデートすることが必要だ。
テントで愛を育んだのなら次の相手とは、スカイダイビングあたりが良いのかもしれない。