思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『キャンプ』


人が自慢したい気持ちがキャンプ場では表れる。
デイキャンプというものを初体験した。
オイラには続けられるかわからないレジャーなので、イスや炭などを100円ショップで購入し、レンタカーでキャンプ場まで行く、という最小限の出費でそれに臨んだのだが、他の人たちのギア(キャンプ道具のことらしい)のなんと洗練されたことよ。アニメキャラクターのシートが敷かれている勉強机とみかんのダンボール箱を裏返したそれとの違いのような差である。

そして、そのキャンプ場で販売していた、割り方もよくわからない太い薪を買い、そのまま焚き火をしていたのだが、『キャンプに行ったらやってみたい10のこと』の中には必ず入るであろう「マシュマロを焚き火で炙って食べる」ということをしていたときに、それは起こった。
竹串に刺して、あちちあちマシュマロ燃えてるんだろうか、と四苦八苦しながら炙っていたところ、オイラたちの正面20mほど先の区画を陣取っていた、行動の端々にキャンプ慣れしている様子が見て取れる親子のうちの小学校高学年くらいの子どもが、自慢なのか、教えたい欲に駆られたのか、オイラたちの使っている竹串の5倍ほどの長さに相当する、いわばマシュマロを炙るためだけに開発された長細いソレを使い、炙り出したのである。
ちょうど、我々も「もっと長い竹串があれば良いのにね」と話してた矢先の話だ。
その小学生は、軽やかに何度となくマシュマロを炙り、とても満足げにソレを食べていた。おそらくは、こちらが焚き火の炎と格闘しているのを肴にして。

しかし、その小学生が自慢したい気持ちであったのだとしても、これは、『良い自慢』に分類される。
小学生は自慢できるし、我々はそれを知り再現できる。
調べたところ、そのマシュマロ用ピックは100円ショップで買えるみたいだし。
「あなたが便利だと思うこと、教えちゃうよ」とか「日本のために、私はこんなに頑張ってます」とか、他人に役立つ自慢はされても苦にならない。
基本的には自慢というのは嫌な気がするものの中で、人の心に潜む「自慢したい心」を晴らすやり方というものもあるのだ。

しかしながら、やはり、自慢の中でもとくに忌み嫌われる『マウンティング』だけは、なんとかしたほうが良いだろう。「市議会議員二期目の俺の父ちゃんは、JR乗り放題なんだぜ」という言葉には、どちらにも負の感情しか生み出さない。

そのために、『人の心を透視できる子ゴリラ』を2頭ほど借り受けたい。
あなたの心がどれだけマウンティングしたい気持ちがあるのか、その子ゴリラは判定してくれるだろう。
その時のドラミング次第で、あなたの中のあなたが、どれだけスネ夫みたいな姿をしてるのかがわかるのである。