思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『コーラス』


クロマニヨンズマーシーのコーラスが好きである。
思えば、ファンになって20年くらいは経つのだろうか。
マーシーその人が出すからカッコよく見えるということもあるが、そもそもコーラスというもの自体が気持ちが良い。
さらに言えば、ハモっているときなんかもう、得も言えぬ高揚感で、本能的なのに生きるために絶対に必要じゃない、という不思議なモノがコーラス、ハモリなのだ。
先日、ハイロウズ時代の曲『胸がドキドキ』のサビのマーシーのコーラスの良さを解ってもらいたく相方に聞かせていると、相方が「これは、二人がコーラスしてるね」と宣った。ところが、オイラが何度聞いても、マーシーのコーラスしか聞こえないのだ。
ここで重要なのは、うちの相方は幼少の頃から洋楽を中心に音楽を聞かされて育ち、色んな曲を自分なりにハモって生きてきた、ということだ。そんな彼女には、マーシーともう一人のコーラスが聞こえるらしい。ちなみにベースの調さんではないのは確認済みで、おそらくは幼年期からの鍛えられた耳が、そのコーラスを聞き取っているのだろう。うらやましい。
うらやましいが、もしかしたらハイロウズが歌っているライブ会場で死んだ地縛霊ミュージャンの声が実はシックスセンスを持っている相方の耳に届いていた、という可能性も否定できないわけではない。

もしそういった霊ミュージャンのハモリだとかコーラスの声がどんなときでも聞こえてくるようなら、きっとずっと心地よく生きていけることだろう。
カラオケで他の人の歌があまりうまくないとき、ソリの合わない同僚が喋っているとき、自分がこいたオナラにも霊はハモりやコーラスをつけてくれる人生。
素晴らしいと思わないだろうか。

絶対音感がときに耳障りになる、という話を聞いたこともある。
しかし、すべての音に天使っぽいコーラス、ハモリを重ねてくれるなら、人間の使っていない潜在能力のその天使性を刺激し、2、3センチ身体を浮かせることができそうだ。
なので、ドラえもんがいるなら人の声とハモリやコーラスが一緒に耳に届く道具を出してほしいというのが一番の願いである。
とはいえ、すでに少し浮いているドラえもんは、すでにその道具を使っているのかもしれない。

いや、失礼、それはない。
ドラえもんは耳をネズミに齧られてなくしてしまったので、道具を出してもらっても耳がないドラえもんにその道具が通用するかはわからなくなってしまってる。
『天使性の刺激』はバッチリ浮くことができそもそも霊的存在の、オバQに任せた方がよさそうだ。