※大喜利元ネタ
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、22本目。
以下、ネタバレ備忘録。
皆から恐がられ嫌われるフランケンシュタインの怪物が、さまよう中で人の心を学ぶも、その芽生えた想いは打ち砕かれてしまう悲哀の話。
殺伐とした人間たちはかり描がれる中で、唯一心暖まる暖炉のようなシーンは、やっぱり盲目のおじいさんとフランケンが友達になる場面でしょうね。
聴こえてくるバイオリンの音色に惹かれ、森の中の小屋に入るフランケン。そこに住んでいたおじいさんは、誰も訪ねるものは無し。
ただ、目が見えない故にフランケンの大人でもちびってしまうような見た目を気にせず、自分のないところを補ってくれる友達と思い食事を共にするんですよね。
フランケンも「フレンド・・・」って言えるようになったりね。喋れるんか。
ワインとパンとたばこを嗜むフランケン。
おじいさんもフランケンが来たことで気持ちウキウキ。幸せな気持ちに。
フランケンもお気に入りの音楽を聴きたいとバイオリンをおじいさんに渡したりして、心がほっこり。
しかし、そんな楽しい時間は1mmほどで終わりを告げます。
フランケンは追手に見つかり、揉み合う中でおじいさんの家ごと焼かれそうになって。
フランケンは逃走。
「友達」という言葉を胸に。
生まれながらに好かれることのない怪物。友達を追い求める姿は切ない。
一方、風車の焼き討ちから一命を取り留めたヘンリーは、プレトリアス博士に協力を求められてて。
もう死体人間は作りたくないヘンリーは何度も断るも、妻を人質に取られ、従うことに。
悪いヤツだね〜。まあヘンリーも自己中だったから、自業自得かね。
結果、出来上がった女性の死体でできたフランケンの友達。博士の助手となってその時を待っていたフランケンは期待に胸膨らませてね。
しかし、その女フランケンはフランケンのことを化物のように怖がり離れようとしてしまう・・・
フランケンは悲しみの中、ヘンリー夫妻を逃し、女フランケンとプレトリアス博士と共に実験所である塔を爆破し、自らを埋もれさせるのでした。。
これは、本当オイラたちはどれだけ見た目で人を判断しているかを考えさせらちゃうよね。
どんな見た目でも、ウォッシュレットを「強」で使わないような、お尻の穴にすら優しい心の持ち主なのかもしれないのに。
おじいさんとフランケン、孤独の悲しみの辛さを見て、全国にHABが多いことに納得させられました。
いや、どっちかというと、そろそろオイラは死んでないか見回ってくれる民生委員の大切さの方が響く年に近づいてきましたけど。
製作国
アメリカ
監督
ジェイムズ・ホエール
出演
コリン・クライヴ