物価上昇の波がとめどなく押し寄せてきている。
ドラッグストアでトイレットペーパーを買おうとしたところ、店内と店外置きでは値段が違っていた。
よくよく見てみると、ほぼ同じパッケージなのだが、一方のトイレットペーパーの長さがもう一方と比べて短くなっていた。
トイレットペーパーには『おしりが拭きやすくなって新登場!』や『一回使い切りサイズ』などというワードトリックが使えないからだろうか、パッケージを特に変えずの、しれっとした値上げだった。
というわけで、短くなった分、支出が増えるので、より有効にトイレットペーパーを活用していかなければならない。
その方法として、他に使っているものをトイレットペーパーに差し替えることによる、総合的なコストダウンを図りたい。
新体操のリボンやアイドルが観客に向かって投げつける紙テープ、誰かをミイラにするときも遠目でわからないところはトイレットペーパーの比率を多くして、一反もめんなんかはこれからはその身をトイレットペーパーに移して、夜、出てきてほしい。
こういった努力を一家を上げてこなしていくことで、5個入が4個入りになった一口あんぱんを、やんごとなき事情があるときには買ったりすることもできるのである。
資源の無駄をしないという意味で、トイレットペーパーは無駄なく使うべきものだろう。
しかし、いつの日か、本来の使い方であるウンコのお供としてのお尻を拭くことが前提ではあるが、昔テレビで見た『トイレットペーパー早巻き対決』や、新たに『ボウリングにトイレットペーパーの端にテープをつけて放ることによりレーンにその軌道が残る』とか、なんともナンセンスな意味のない遊び』がまたできるようなバブルな時代が来ることを切に願うばかりである。