この糖質制限が声高に叫ばれる時代、ドーナッツを食べた時の罪悪感が半端ない。
目で犯される、というくらいドーナツを見ただけでカロリーが体内で生成されるような感覚だ。
しかしそれは「食べたら罰するぞ。ホントだぞ」と言われても食べてしまう禁断の果実のように、とても美味である。
だが、これらは大人になったオイラたちにとってのモンスターカロリーということなのであって、いたいけな子どもたちにはこれくらいのカロリーは日々の無駄なジャンプなどで失われるから、ちょうどいい。
窒息しない程度に自分で口に詰め込んでもらうのもアリだ。
しかし、大人と子供が共通して不快感を示すのは、そのベタつきだ。
ドーナツを直掴みしたあとでスマホに触ろうもんなら、ロック画面の際の指紋の汚れがなんとさらに糖分がカスタマイズされ、押しても反応はしないわ、なんか立体感で見づらいわ、そのお邪魔度が3倍程度に膨れ上がる。
舐めずとも84円切手を封筒に貼れる粘着度が出ているのだ。
また、中年に足を突っ込んだオイラにとっては、健康問題の方が気にかかる問題だ。
それでも、好意的に買ってきていただいたミスタードーナツの手土産を無下にするわけにもいかない。
そこで、その甘い香りをオカズに飯三杯ならぬパン3枚をちぎり食べてはどうだろうか。もしイマジネーションの力が湧かないのなら、今ならASMRもある。